昨日、どこか夢現の青のようで。
今日はないような、昨日で終わってしまったような。それは昨日が、思っていた以上に満たされる瞬間だったから。
それでも今日はやってきて、果たして、昨日以上のものがあるのだろうかと、少し不安になりつつも、千秋楽を迎えた。
様々な逆境の中、辿り着いた地は久しく、しかし安心する地。
1年前、ここで繰り広げた話青、1年3ヶ月前、ここに広がった天。
いつしか、自分にとっての蒼空が広がっていた地で、今度は攻めた空を見上げる。
心待ちにしていたこの時は、きっと焼き付き、焦がれる。
あれから1年と3ヶ月。まだ心はあの青の世界に囚われていた。あの時見た姿が、あの時聞いた歌声が、言葉が、未だに心の中で残響となっている。だからこそ、あの日から地続きの今日が、あの時紡がれた言葉が形となった今日が、どうしても、儚く感じられてしまうのだ。