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ZR’s Log

Twitterで書くには長過ぎる話を置いておく場所。TrySailからクウガやゲームまで、思いついた事をメモのように書き連ねていきます。

LAWSON presents 雨宮天ファーストライブ2016 "Various SKY" 東京公演

 雨宮天さんのファーストライブ Various SKY、その2公演目、つまりは最終公演となる東京公演に行ってきました。

 2週間経つのは早いもので。ついこの間大阪まで遠征した気分です。今でもいろいろな青い景色が頭に浮かびます。

 東京という、大阪とはまた違う空の下、一体どんな青い世界が広がるのか、とてもわくわくしていました。キャラソン、カバー曲は変わるのだろうかとか、どんな変化があるだろうとか、何を話すのだろうとか。いろいろなことを想像していました。

 今回の座席は0列を加味して7列目。0列なのに4列あるってなんなんでしょうね。大阪とは打って変わって真ん中の方で、見えるものが変わってきそうだなというのが、席に着いただけで分かりました。中央奥の階段なんてまともに見えませんでしたからね。

 

 私は大阪公演に参加したので、総括のつもりで大阪公演にも触れながら東京公演を振り返っていきます。

 18時を越え、辺りが暗くなるとともに鳴り響く音楽。スモークの中、階段の上に現れたのは雨宮天その人。そして始まる、始まりの歌。

1曲目:Skyreach

 激しいイントロとともにスモークが晴れ、その姿が明らかになる。青いドレスを身に纏い、静かだが激しく言葉で刻む。

 1st Liveの1曲目としてこの歌を歌う意味。TrySailのライブで歌うときとは明らかに違って。雨宮天だけの舞台で最初にこの歌を歌うのは、いつもここから始まる、と言うかのよう。この曲がなければこのライブはなく、歌手としての活動もない。絶対に外すことのできない歌。一番最初の歌だからこそ、自身の成長を最も届けやすい歌でもあり。Various SKYという世界に観客を引き込み、離さない。

 大阪とは違って、表情は崩さず、常にかっこよく。首を垂れて体を左右に振るのがすごく好きです。内なる衝動が溢れ出さんとしているような、そんなイメージ。

2曲目:夢空

 一転、表情が明るくなる。このメリハリのある変化が、天ちゃんの特徴のような気がします。それだけ演技の幅、というか、曲の主人公への没入が深く、成り切っているからこそだと思います。

 MCを挟まずこの2曲を歌いきることで、ここにまず、1st Singleの世界が生まれます。切り離さず、セットになっていることで、この2曲を合わせることでこそ、始まりが告げられる。本当によく考えられたセットリストだと思います。

 今、全てが始まる。It All Begins Now.

MC

 「青いですね!すごい、青です。って語彙力が…」

 2週間前も青い景色を見て、自信をつけていらっしゃったのでしょう。が、やはり驚いてしまうものなのでしょうね。しばらく後で、2階席や後方を煽っていたときに自分も振り返って、その青さに圧倒されました。

 「LAWSON presents 雨宮天ファーストライブ2016 "Various SKY"へようこそ!」

 タイトルコールは非常にスムーズな入り。たった2週間ですがかなり練習したんだなと。大阪のときは読まなきゃ、感が出ていました。こういう変化、好きです。

 「Various SKYというタイトルには、大阪と東京の違う空、様々な私を見てほしいという意味が込められています。」

 実際、大阪と東京で空の表情は違っていました。後で触れられるのでこの辺りは後述。

 「とうとう来てしまいました。東京公演。大阪のときは全く緊張しなかったんですけど。」

 と言うので、東京は緊張した、という話に続くのかと思ったら、話の続きは意外な内容で。

 「今日も全然緊張しなくて。私、どうした?って。でも、始まる10分前くらいになったら急に緊張してきて。」

 ブログによればこのときナンスがいたようですが、そういう影響もあるんでしょうか。家族が見ている、というので、心境的に何かあったのかな。

 「でも、昨日ブログに書いた通り、楽しい時間にしたいと思います!今、東京で一番青い場所なんじゃないかな。」

 この後、どこから来ましたかー?を。大阪でやったときは当然その近辺の方が多く。東京もそれは同じで、東京や関東の方が非常に多かったです。

 「大阪で訊いたときはサウジアラビアの方がいらっしゃったんですけど、それより遠い方はいらっしゃいませんよね?」

 大阪の話ですが、サウジアラビアの衝撃たるや。いろいろな地名が挙がる中で、唐突にサウジアラビアですよ。青い世界は様々な空の下に浸透しているんです。

 「今日、天気どうでした?朝は雨降ってましたよね。止みました?止んだんですね。2週間前の大阪はどうでしたっけ。(晴れ!という観客の言葉に対して)晴れてましたよね。皆さん、よく大阪の天気知ってますね。あれ、わたし雨女じゃないのかな〜」

 2週間前、大阪は晴れていました。雨の気配などなく。終わった後で降っていましたが。そして東京。午前中から雨。物販に並んでいましたが急に土砂降りになって。風も吹いてまあ寒かったです。しかし、晴れてもらわねば困る。今日のライブを雨で迎えたくなかった。大阪のライブで感じた確かな変化は、いつもの雨さえ変えてしまうのだ。そう信じていました。すると雨は止んで陽が射してきて。やったな、と。

 「外がどんな天気でも、この会場の中は晴れの気持ちで頑張ります。」

3曲目:Glitter

 トークから一転して、再び歌の世界へ。

 憂いを帯びた表情。特にサビで顕著だったのですが、内に溜め込んでいたものを吐き出すかのような歌い方、声。前を向きたいけれど、自分の内側が邪魔をする。それは今までの経験だったり、自分の考え方だったり。天ちゃんがネガティブであるように、この曲の主人公もまたネガティブで。しかしそこから這い出ようとする、そんな様が描かれています。

 前を向く為に、内にある思いを全て吐き出す。

 吐き出して終えて、最後には背を向けてしまうのですが。

4曲目:チョ・イ・ス

 この曲が始まって、天ちゃんが振り向いた途端、その表情は笑顔に変わっているんです。

 歌声、振り。ステージを歩き回る天ちゃんからは楽しさが溢れていて。さっきまで憂いを見せていた人とはまるで別人。

 ここまででもかなりのVarious感が出ているわけですが、まだアルバム曲は無し。3枚のシングルの時点で、いろいろな表情を見せてくれていたわけです。それはアルバムによって拡張されて。

 まさにここまでが、クライマックスへのプロローグ。

MC

 「楽しい!皆さんも楽しいですか?わー!」

 「皆さん真っ青じゃないですか。なんて顔面真っ青、みたいですね。じゃなくて、青いブレードを降ってくださったり、どこかに青を身につけてくださっていたり。青い人のTシャツが多いですね。」

 青い人Tシャツ、着ました。大阪公演での後悔というかなんというか。あまりこういうのは使いたくないんですが、ああ言われちゃあ、着ないわけにはいかないだろうと。

 「ここからはVarious感を増して、アルバム以外の曲から歌わせて頂きたいと思います。」

 さて、何が来るのか、と身構えていると。

 「アルドノア・ゼロ、見てくださった方?いっぱいいらっしゃいますね。私はアセイラムを演じさせて頂いたんですけど、23話でスペシャルエンディングを歌わせていただいて。アセイラム・ヴァース・アリューシア starring 雨宮天として。その曲を、聴いてもらいたいと思います。Harmonious。」

 色んな意味でびっくりしました。まず曲を変えてこなかったこと。こういう部分って別の曲になるのかなと思っていて、変わらないとは予想しておらず。もう1つは、Harmoniousをもう一度聴けること。大阪で聴いたときに、これ以降聴けるときはないだろうな、と思っていたので、嬉しい誤算でした。

5曲目:Harmonious

 強い瞳。心の芯から溢れ出る強さ。姫は凛々しく美しく。思いの込められた力強い歌声は、聴く者を圧倒する。

 CDで聴くと、すごく優しい声で。ライブではそこに、力強さがプラスされていました。姫殿下も優しく、そして強い人ですから。この瞬間の天ちゃんは、アセイラム・ヴァース・アリューシアだったのです。

MC

 「この曲はかなり前に放送されたんですが、アルドノア・ゼロのイベントで、歌う?歌わない?なんてこともあって。結局歌うことはなく。歌ったのはVarious SKYだけです。Various SKYに来たくださった方だけが聴ける、プレミアですね。」

 アニメのイベントというのはあまりキャラソンを歌う場面がなく。それを売りにしているのならあるのでしょうが、アルドノア・ゼロはそこまでではないので。しかし、ヒロインの曲なのだから、と思ったりするんですがね。イベントでの披露がなかったからこそVarious SKYで歌った、と考えると、何とも複雑ではあります。キャラソンはやはりその作品のファンにこそ、聴いてもらいたい。しかし雨宮天の世界を広げる一助にもなるわけですから、どちらが良かった、というのはないかもしれません。

 衣装の話。雨宮天ミュージアムでも飾られていたAbsolute Blueの衣装を作ってくださった方と同じ方が作ったそう。色見本から一番好きな青を選んだとのことですが、Variousキャンペーンでの青クイズにも活かされていそうです。

 ここから怒濤のグッズ話。

 「皆さんグッズ見ました?皆さんが持っているそれ、Various BLUE BLADEですか?6色あるんですけど、全部青。こんなブレード、初めてなんじゃないですか?一番好きなのは、つけた時最初に光る青です。」
 全部青です、と言われて色を変えてみたり、最初の青が好きと言われてその色にしてみたり。これって、光り方の違う6パターンを同じ青のフィルムに当てて発色を変えてるんですかね。
 「折り畳み傘もう使ったっていう人?雨が当たると青い人が浮かび上がるんですよ。使うもよし、飾るもよし。」

 物販列に並んでいるとき、目の前の人が差していました。雨が弱いうちは分からなかったんですが、雨が強くなるに従って青い人がたくさん現れて。すごい傘だなと思っていました。
 「パンフレット見ました?幸か不幸か、わたしばっかりですけど。青が詰まってます。青がしつこいのでこのくらいに。」

 ポータルスクエアでのアンケートに、いろいろな天ちゃんが見れるグッズを、と書きました。それをこういった形で反映して頂いて。質問コーナーも聴きたかったことがたくさん載っていて。大切な一冊です。

 「そうだ。もう青い話はしないから。湯のみの文字を家で書きました。何枚も使って。出来上がったものがすごくシュールなんですけど。」

 大阪では終演後に購入者が殺到したという湯のみ。天ちゃんも使っているそう。

 「ポータルスクエアの方で、天気予想とフォトコンテストが行われていました。天気予想したっていう人?晴れが61%だそうで。わたしが雨女だって知らないのかな?希望を持ってくれたのかもしれませんね。雪が0.1%。yahooの天気が答えになるんですけど、15時の天気が、今日は曇りだったみたいです。」

 他の選択肢が何%だったのかもおっしゃっていましたが、さすがに覚えておらず。確かに曇ってたんですよね。大阪は晴れていたのに弱雨扱いで。何とも複雑。

 「フォトコンテストは、大阪に行く新幹線の中で選びました。どれもいい青だったり、空だったり。選ぶのが大変でした。1周して、良いなと思うものを選んで、もう1周して、また選んで。これを繰り返して3枚選びました。よかったらライブ後にポータルスクエアで見てください。」

 ちょうど発表はライブ前。選ばれた写真はどれも綺麗でした。その写真に、恐らくいろいろな意味を込めているであろうことが天ちゃんのコメントから伝わってきて。それに応えるかのように、しっかりとコメントを書いていた天ちゃんの姿勢、真っ直ぐ向き合ってくれるというのが、こう、いいですね。

 「青について話しすぎてしまいましたね。歌に戻りたいと思います。ここからは、カバー曲を。ポータルスクエアで募集した曲の中から選ばせていただきました。Various感を出せる曲になっています。聴いてください、月光花。」

6曲目:月光花

7曲目:みずいろの雨

8曲目:魂のルフラン

 やはり、同じで。一度聴いた歌達だからこそ、もう一度聴いて深みが増す。

 月のように、静かに、しかし熱く、青い炎は燃えて。
 冷やすかのようにみずいろの雨が降る。しかし、その勢いはさらに増し、声はどこまでも伸びていく。
 そしてその激しさは魂を揺さぶる。

 みずいろの雨を歌う姿が、とても美しくて。伸びのある歌声に聴き惚れました。また聴きたいなあ…

 

 一転して静かになり、誰もいなくなる。
 途端、喧騒。雨の夜、たくさんの人が行き交う通りを、傘を差した彼女が歩いてくる。

9曲目:羽根輪舞

 まさに輪舞。傘ともに舞い踊る。

 そこまで激しいわけではないのですが、天ちゃんを中心に4人のダンサーさんが踊る様は、美しく。傘とともにある天ちゃんは妖麗で、通りを歩いていれば誰もが振り返ってしまうような、そんな魅力に満ちていました。

 間奏の時計の音は今回は小さく。大阪ではよく聞こえたのですが。全17曲で、ちょうど半分越えた辺りなわけですが、この時計はふと時を思い出させてくれます。確かに時は流れていて、刻々と、無情に。

 

 喧騒の中、1人歩く。そんな彼女に向けて、光が差す。それは雨の終わりを告げる空の光。暗闇を照らす光を浴びながら、彼女は腰を下ろす。街灯がぼやっと灯り、そして、月に照らされ、歌う。

10曲目:月灯り

 いつもよりゆっくりと、思いの込められた言の葉。佇まいは静かに、しかし内は激しく。

 すごくゆっくり歌っているのが印象的。右から照らす光が月だったり、いくつもの光、星だったり。夜空もまた、様々な表情を持っています。

 座って歌っているので、動きはなく。歌声にすべてを込めているのが伝わってきて。歌詞一つ一つに思いが込められていましたが、それこそが「私を突き動かす熱」なのかな。Various SKYという、描き続けていた世界へ導かれました。

 

 満ちた激しさが、彼女を動かす。立ち上がり、中央に立つ。どこか物悲しく、それでいて決意に満ちている。前を向くその時、新たなるステージへ。

11曲目:ASH

 決意で固められた表情で、拳を突き上げる姿はまるで強者。悲しみを背負い、決意とともに今を抗い灰になるまで魂を燃やす。

 イントロから激しくなった瞬間、ダンサーさんの手によって衣装が変わる。そしてそこからの表情と拳がすごく好きです。二度と振り向かないというかのような、強い瞳、表情。突き上げられた拳は力に満ちていて。それは歌声にも現れていて、こちらを圧倒するほどの声圧が、聴いていてとても気持ちいい。

MC

 「衣装が変わりました!変わっても青は変わりません。4分割されているんです。羽根輪舞のときから髪をこうして(片側に寄せて)、準備していました。こうしてる(両側に流してる)と髪が大変なことになるので。」
 ダンサー紹介。チェダーチーズとモッツァレラチーズ。ピザとパスタ。
 アボカドは山葵醬油で。

 ダンサーさんの爪も青。

 「爪を青くするのって勇気要りますよね。」

 「大阪に来た人は、ダンサーさん4人の詳しいプロフィールを知ることができましたね。」

 ダンサーさんの存在って本当に大きくて、曲の世界を拡張するのに一役買っています。なかなか、ダンサーさんがいるライブって行くことがないのですが、こういうのもいいなと思いました。
 「ここからは戦闘力高めでいきます。皆さんまだまだ声出ますか?」

 ここで、1階・2階・中野サンプラザ、と煽るわけです。1階後方と2階を見た時の青さには本当に驚きました。

12曲目:Velvet Rays

 一列に並んで、5人でいることを活かした振り。光と闇の如く、静か激しさ、強さ悲しさ、と二面性が数多く表現される。

 「その光信じて」という部分。伸びがあり、闇を裂くような歌声で。「遠くなる夢を見た」という部分。どこか物悲しく、光は今にも消えそうで。

 曲自体のメリハリ、歌い方、様々な部分に緩急がつけられていて、相対する2つの世界の混じり合いを感じます。

13曲目:Silent Sword

 剣自身は多くを語らない。ただ、持ち主に従うのみ。
 中央に立つ彼女は、自分の持つ剣で、この場を支配する。そう、声という名の剣で。声はあくまでも、思いによって動かされる。声自身の意思ではなく、持ち手によって、声は色を帯び、思いに変わる。

 以前Various BLUEの感想で、沈黙の剣とは何か、という話をしましたが、このライブによって、また新たな解釈を生み出すことができました。

 剣は持ち主によって、使い方が全く違います。順手、逆手、持ち方だけでも様々ありますが、振り方も千差万別。それは剣のすべてが使用者に委ねられているから。剣は持ち主がいて初めてその役割を果たすことができる。だから、剣自体は何も語ることはないのです。

MC

 「次で最後の曲です!またイヤモニしてた。えーでビリビリを感じたいんです。もう一回いいですか?次で最後の曲です!」
 思わずあとずさる程の衝撃。Harmoniousくらいのときに、まだ10曲以上あるな、と思っていたんですが、気付いたらここまで来ていて、終わりがすぐそこに来ていることを、このやり取りで実感しました。

 「ビリビリしました!えーと言っていただけるということは、楽しんでいただけたんだと思います。Various BLUEの曲たちにはまだ出会ったばかりです。この曲達を、雨宮天の曲にしたい。今日、皆さんに楽しんで頂けたのは、Various BLUEの曲達が私のところに来てくれたおかげです。曲の世界を表現するのに手一杯で。また歌う機会があればもっと、表現したいです。皆さんがいたから、楽しい時間を作ることができました。まだまだやりたいことがたくさんあります。これからも一緒に楽しい時間を作ってください!」

 大阪の時は、自分の精神的な理由でこのタイミングの言葉を上手く受け入れられなかったのですが、東京では既に整理し終えた後だったので、しっかりと、言葉に聞き入ることができました。

 次、という話がここでは多くて。多いというか、印象深いという方が正しいのかな。もっと曲をうまく表現したい、とか、まだやりたいことがたくさんある、とか。こういった話をした後に、この曲が来るというのが、何とも憎い演出です。

 「アルバムのリード曲を歌いたいと思います。Absolute Blue。」

14曲目:Absolute Blue

 絶対的でありながら、迷いを含んだ青。目指すべき青のため、彼女は日々を歩み続ける。いつか手にする青に向けて。言葉も相まって、絶対的青は未来を見据える歌としてここにある。

 このライブの本編をまとめあげるのはこの曲。大阪の時は、まともに聴けなかったのもあってここにこの曲がある理由を理解していませんでしたが、今なら分かる気がします。Absolute Blueは、いつか手にする絶対的な青を目指し、突き進んでいく歌だと思うのです。まだ未熟で、やり遂げていないことがたくさんある、そんな天ちゃんとこの曲の主人公は重なっている。この曲が、これからを、己が行くべき道を描いているからこそ、アンコール前最後に歌う。決意の歌だと思うのです。

 

 

アンコール

 アンコールは必然。鳴り止まぬ声は、楽しさの証。

 アンコールという言葉を叫ぶとき、それぞれにいろいろなことを思っているのではないでしょうか。もっと見たいとか、楽しかったとか。

 この言葉は、これまでのライブの内容を肯定するものだと思うのです。天ちゃんの言う、自信、につながるもの。だから私も、精一杯叫びました。このライブへの、雨宮天への感謝を込めて。

15曲目:奏

 優しい声、表情。思いを伝えようと、声にのせて、綺麗に歌い上げる。

 階段上という、Skyreachの冒頭以外では使っていない、少し高い場所で。あの場所は特別なような、そんな気がします。少し高くて、きっと客席全体を見渡せる場所。その場所で、自分が本当に好きだと思える自分として、歌っていたのではないでしょうか。

MC

 2014年、激動の年。
 「2014年に私を初めて知ったっていう人も多いんじゃないでしょうか。」

 確かに、雨宮天という人をちゃんと認識したのはこの年でした。結局アルドノア・ゼロの話に戻ってしまうわけですが、あの作品がなければ、今自分がこうしてライブに行くことがなかったのも事実で。ただ、その前段階として、2013年のガイストクラッシャーや、2014年のアカメが斬る!を見ていたのは、偶然ではないような気がします。Skyreachを好きになっていたのだから、尚更。

 「一週間フレンズ。の最終回のアフレコの時、スタッフの方から大きなお花をいただいて。終わっちゃうんだ、って皆さんたくさんいる中でボロボロ泣いて。挑戦ばかりでしたが、思い返せばどれもが楽しかったです。わたしは小心者で、一週間フレンズ。の1話のアフレコの時も大丈夫かなと不安で。」

 「色んなところに出させてもらって、皆さんの目に触れる機会が増えて。このキャラが好きこのキャラが好き、と手紙をいただいて。」

 「ネガティブで小心者な私が、いろいろなことを乗り越えてこられたのも、皆さんのおかげです。このVarious SKYも不安や緊張があったんですけど、皆さんの応援がメールや手紙、あとはリリースイベントでの様子から伝わってきて。」

 「振り返ると、私が怖かった瞬間楽しいことに変えてくれたのは皆さんなんです。そんな感謝を込めて歌います。After the Tears。」

 2週間の変化を、一番感じたのがここのMC。大阪では、言ってしまえば話が上手くまとまっていなくて。それは理性よりも感情が勝ってしまったから、とでも言えばいいんでしょうか。溢れてくるものへの処理が追いつかず、結局ふわっとしていたわけですが、それはそれで伝わってくるものがあり、語られずとも、思いを受け取ることができました。

 対して、東京では順序良く、話速も丁度良く、言葉をちゃんと整理されていて、すっと受け入れることができました。

 それだけ落ち着いていたというか、大阪公演という成功体験が、天ちゃんに心の余裕を与えたのかもしれません。

16曲目:After the Tears

 一人一人のことを見ながら、時に右に、時に左に。感謝を全員に届ける。涙を堪えながら。その思いは確かに繋がる。

 この曲は、天ちゃんの思いそのもので。ブレードは振らずに、ただただじっと聴いていました。

 天ちゃんが歌い続ける限り、その歌に勇気や元気、前に進む力、いろいろなものをいろいろな人が貰い続けて。自分もその1人。貰い続けているだけではなく、何か返したい。そう思ってライブ前に手紙を書きました。昔から文章を様々な形で書いてきたんですが、今まで以上に頭を使いました。本当は友人達に見てもらって推敲してもらうべきなんですが、さすがに恥ずかしいのでそういうわけにもいかず。手紙は数年ぶりだったので、いろいろ思い出すこともありながら。とはいえ、比較的すらすらと書けたのは、これまで文章表現に頭を抱えることが何度もあったからかな。その度に人の手を借り、その人の考え方を吸収して、という経験が、こうして役立つと、また何か、繋がりを感じてしまいます。

MC

 「After the Tearsの歌詞には、伝えたいことが詰まっているんです。」

 涙を拭うような仕草を見せ、確かにその表情は笑顔に変わり。

 「レコーディングのときから、皆さんのことを考えながら歌いました。」
 「Various BLUEを作るにあたって、選曲会議に参加して。これ歌いたいです、っていう曲を選ばせていただいて。でもその時はアルバムの完成なんて見えてなくて。
少し前の自分はアルバムを出すことすら知らない。アルバムを出して、ライブもやる。どんな風になるんだろうって。」

 「物ができて、出しました、ってなったときに、この曲が好き、とか、色んな感想を貰って。」

 「ライブに向けて練習をしてきたんですけど、実際に始まると想像以上で。ここをこうしようとか、考えてきたんですけど、ここに立って歌っていると、なんというか、ありがとうと…」

 次の言葉を探して、考えていた天ちゃん。しかし、そこに当てはめられる言葉はなく、気付いたのは、他に何も要らない、それだけの思い。

 「ありがとうですね。大阪も東京も、どちらも私にとってかけがえのない時間でした。私がイメージしてきたことを、遥かに越えるものを、皆さんが作ってくれるんです。」

 「私には、こうなりたい、というものがたくさんあります。ネガティブだけど、いつも楽しくて、いつもできたんです。夢って人に言おうとすると恥ずかしくて。言えなくても、心の中に持ち続けていたい。臆せずに挑戦していきたい。皆さんと過ごした時間を大切に、挑戦し続けていく、それが私の生き甲斐です。」

 「皆さんと作った時間は最高の時間でした。」

 生き甲斐。生きる喜び。1st Liveの2公演が、天ちゃんの自信を増したのでしょうか。言葉の中に迷いはなく、前を向きたい、もっと上を目指したい、ここで得た思いが、きっとこれからの彼女を支え、背中を押してくれる。

 それは、私たちも同じことで、この場で見た天ちゃんの姿に、感銘を受け、いろいろなものを貰って、それも、貰い過ぎているのではと思うくらい。でも、だからこそ、また時間を共有したい、互いに思いを繋げられるように。そうして、それぞれに次のステージへ向けて進んでいく。道は違えど、たどり着く先はきっと同じ。

 「伝えたいことを伝えたら、なんか暑いなー 照明に照らされてるから暑いなー いつもこんな下手じゃないですよね?なんか黒いの着てるなー脱いじゃおうかなー。青い人Tシャツ!お揃いー!」

 大阪も大概でしたが、東京はもっとひどかったですね。これくらい崩れてる方が好きですが。

 「青い人を5人くらい描いて、一番良いのをスタッフさんに選んでもらいました。控えめな位置にいますが、一番いい青い人です。」
 「最後は笑ってお別れしましょう!一緒に歌ってください!RAINBOW!」

17曲目:RAINBOW

 「皆さんの声を聞かせてください!」

 このライブを終わらせるのは、一つの声ではない。ここにある、虹色の声。Rainbow in my eyes. それぞれが見る虹は違うが、虹がかかる理由は同じ。

 「皆さんの声にわたしの歌を重ねさせてください!」

 「皆さんとの素敵な思い出が、また1つ増えました!ありがとう!

 ありがとう、と何度も伝える。思いの高まりは、感謝に変換され、溢れ出す。

 

 

 「ありがとうございました!」

 右に左に真ん中に。そして最後は、特別な、階段の上で。マイクを通さない声を届ける。

 終わりを告げる言葉ではあるのですが、何故だか不思議とそんな気はしなくて。近い将来に、次が見えてくる、そんな気がします。

 

 

全体感想

 だいたい書き尽くした気がしますが、書いてないこともある気がするので。

 一番の衝撃はセットリストが同じことでした。もう一度聴ける、と思う反面、どうなのだろう、とも思っていました。しかし終わってみれば、何も気になることはなく。逆に、同じでよかった、とまで思いました。大阪に来れなかった人も同じ体験ができる、とか、もう一度Harmoniousやみずいろの雨を聴けた、と言うのもあるのですが、なによりも変化を感じられたこと、それが一番です。MCの内容や順序も似ていて、それなのに新鮮なのは、その時々で、言葉に抱く印象が変わるからなのでしょう。同じような内容でも、言葉遣いは違い、その変化が、伝えたいことを洗練していて。大阪のMCに比べ、東京は言葉が熟れた、という感じでしょうか。伝えたいことが明確で、時間配分も上手く。しかし、グッズ紹介の時は異様に長かったわけですが。キャンペーン周りの話があったので仕方ないですかね。

 大阪の感想を読み返してみると、"東京公演。きっと何か変わっている"なんて書いてあります。実際、変わっていて。その変化を、身を以て体感できて、本当によかった。この、雨宮天の向上心は、たとえ短期間でも確かに形になっていて、正直ここまで変わっているとは思いもしませんでした。

 決してここは、終着点ではなく、通過点。また次のステージが待っています。そのとき、どんな変化があるか、とても楽しみです。

 

 

 最後に、最高のライブを作ってくれた雨宮天さん、スタッフの皆さんに感謝します。