ZR’s Log

Twitterで書くには長過ぎる話を置いておく場所。TrySailからクウガやゲームまで、思いついた事をメモのように書き連ねていきます。

Ready to DATE? -デート・ア・ライブを振り返る- Part.1 アニメ1期

 遡ること4年、と書いて、もうそんなに経つのかと。月日が流れるのは早いものです。

 

 4年前の4月から3ヶ月間、テレビアニメ「デート・ア・ライブ」が放送されました。昨年は音沙汰がありませんでしたが、今年の10月にはPS4で新作ゲーム(移植だけど)が発売されるなど、いまだにメディア展開は続いている作品です。ゲーム特典のドラマCDが最新エピソードになるというのは、なんとも複雑ではあるけども。原作小説はまだまだ続いていて、来月には最新刊が発売。前巻の引きがあんなだったのでどうなるやら、と気になるところ。まあ、原作の話はいずれするとして、今回はデート・ア・ライブという作品と初めて出会った、アニメ1期の話でも。

 

闘わない戦い

 デート・ア・ライブを見たのは、はっきり言ってしまうと偶然でした。いい加減何かアニメでも見るか、と2013年の春アニメ一覧を眺め見ていたときに偶然目に留まった。ただそれだけのこと。そんな作品を今でも好きでい続けているというのは、不思議なこともあるものだな、という感じです。

 一体デート・ア・ライブの何が気になったのか。それは「世界の脅威たる厄災を武力でなく対話で以って解決する」ということ。なんというかこう、笑顔の似合う冒険家が本当はやりたかったこと、みたいな感じがしてきませんか。…全く関係ない作品の話ではありますが。実際、突っかかりはそこだったと思うのです。厄災と闘わずして戦う。一体どうやって?その答えはタイトルやキャッチコピーにあったのです。

 戦争<デート>。主人公は男性。厄災、空間震を伴い現界する精霊は(一応)女性。いくら相手が未知なる生物だとしても、その姿は人間の女性。言葉も通じるし人間のように心もある(この異様なまでの人間らしさは、後々に響いてきたり)。ということで、精霊をデレさせてこの世界を好きになってもらおう。そうすれば精霊は(わかりやすい言い方をすれば)悪さをしなくなるだろう、というもの。

 とはいえ、決してデートだけがこの作品の魅力ではありません。結局戦闘もあるのです。とはいえ、それは厄災を武力で以って制そうとする勢力(Anti Spirit Team)が存在するから。そうなると当然、その勢力は主人公たちとは対立する。こうして、主人公たち(ラタトスク)、精霊、ASTの三角関係が成立します。

 デートをして戦闘もして、と戦闘シーン大好きな私としては嬉しい限り。デートパートも精霊のキャラの掘り下げや世界観の補完に一役買っている。そしてなにより、このデートパートで精霊がこの世界に馴染んでいく様が、見ていてとても楽しいのです。その間に挟まれる日常パートや戦闘パートの配分が個人的にとても心地よく、見ていて胃もたれを起こさない。その最もたるものは劇場版なのですが、これもまた別の機会に。劇場版限定ヒロインの話は前にしたけれど。

 

4人の精霊と4つの戦争<デート>

 アニメ1期に登場する精霊は4人。1~3話、4~5話、7~9話、10~12話と1クールの中で話は大きく4章で構成されています。それぞれの章で1人ずつ登場する形です。物語としては1人目、2人目、となんとか攻略して行くけども、それがそう簡単に続くはずもなく… 3人目で大きな転機を迎え、4人目は主人公の義妹(ちなみに実妹も出てくる)という。特に後半の波乱は見ていて心が落ち着きません。

 ちょうどこの、実は義妹は精霊だったという話あたりから様々な謎が浮かび上がってきて物語が面白くなってくるのです。

 1人目、十香との戦争<デート>は作品の導入。デート・ア・ライブはこういう作品だ!というのが詰まっています。

 2人目、四糸乃との戦争<デート>は精霊同士の邂逅。主人公が十香にしたのと同じようなことを四糸乃、これ以降現れる精霊にも行わなければならない。その事実が十香を苦しめます。

 3人目、狂三との戦争<デート>は困難の教示。一口に精霊といっても、人間と同じように千差万別。ラタトスクによる救いを求めない者もいるのです。そればかりか…

 4人目、五河琴里との戦争<デート>は謎を呼ぶ。人ならざる、厄災であるはずの精霊。それなのになぜ妹は、人間である妹は精霊なのか。

 

 特に7話以降の、早く続き見せてという感情は半端ではありませんでした。

 最終回放送後2期が決まったものの、話の続きが気になりすぎて原作5巻から先(当時は7巻まで)を購入して読み進めました。そして2期がとても楽しみになったのですが。

 

デートの旋律

 デート・ア・ライブを彩る主題歌や挿入歌、劇伴は主に坂部剛さんによるもの。最近では身近なところでいうと仮面ライダーゴーストを担当。ゴーストの曲を聴いた時、坂部さんらしいなと思ったのを覚えています。

 先に述べたようにこの作品にはデートもあれば戦闘もある。そうすると各シーンで流れている曲も幅広くなってくるわけです。

 個人的にはこういった劇伴をCD収録順で通して聴くのは好きではないというか、好きな曲嫌いな曲が分かれてしまって好きな曲ばかり聴きがちなのですが、デート・ア・ライブでは久々にそんなことがなくて、緩急のある曲たちを1曲も飛ばさず聴いていられます。それは、劇中で流れていた記憶があるとか、単純に曲が好きだとか色々あると思うのですが、何よりも親和性が高かったのかな、と。

 お気に入りはDATE A MUSIC FIRST HALF収録の「D.A.L.Pancake」「D.A.L.Main Theme」「Date! Date! Date!」「Zadkiel」、DATE A MUSIC SECOND HALF収録の「D.A.L. Seasons」「Rhapsody - Rage」「Pride」、DATE A MUSIC EXTENSION収録の「Dead or Alive」「Ground Zero」あたり。他にもあるのですが、全部書き出すと途方も無いので特にこれ、というものを。

 

……待ってたんだよ?ーーずっと

 アニメが終わろうという頃、初のゲーム化作品が発売。これがまたくせ者で、決定的な一打を食らわせてきたのですが…

 次回はそんなゲーム版第1作「凜祢ユートピア」について話していきたいと思います。

 

作品時系列

原作1,2巻→アニメ1期6話→原作3,4巻→ゲーム第1作→原作5,6,7巻(アニメ2期)→劇場版→ゲーム第2,3作→原作8,9,10,11,12,13,14,15,16巻