あれから6年以上が経っているそうである。
以前、TS栃木の感想の中で書いた、とあるアーティストのライブだ。すでに解散してしまっているが、未だに記憶に色濃く残っている。
名をgirl next doorという。Vo.千紗、key.鈴木大輔、Gt.井上裕治のユニットだ。曲でいうと、『Infinity』や『Ready to be a lady』、ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国主題歌『運命のしずく ~Destiny's star~』などが有名か。一番わかりやすい説明は、北島康介氏と結婚した、だろうが。
そんなgirl next doorのライブに初めて参加したのが、ベストアルバム「Best Collection」を提げた「girl next door Live Tour 2012 ~Best Collection~」だった。それがライブというもの自体への初参加だったのだが、目の前で奏でられる音楽にただただ傾倒するばかりだった。好きな曲である『Jump』や『No.1』を聴けたのも大きかったし、制作中の新曲(後の『プレシャスフレンド』)もあったりして、ライブというものの良さを感じた時間だった。
初めてラジオにメールを送ったのもこの時だった。ライブの感想を送ったら読まれたのを今でも覚えている。
しかし自由のなかった当時はライブ遠征などすることもできず。そうしているうちに解散を迎えてしまった。
心残りといえばそれはそうなのだが、3人の音楽はずっと生き続けているのだから、悔やむことではないのだ。
せっかくなのでおすすめ曲を紹介しておこう。先に述べた『Jump』や『No.1』はもちろんのこと、5th album Life of Sound収録の『笑顔の軌跡』『恋の予感』『涙の夕暮れ』であったり、2nd album NEXT FUTURE(全曲)だったり。どうにもアルバム曲の方が多いのは、アルバム新曲が毎回10曲近くあったせいかもしれない。そのおかげで曲が非常に色とりどりなのだ。そんなアルバム曲はTHE LAST ALBUM COLLECTIONでまとめて聴くことができる。
ちなみに、最近のものとの関わりで言うと、シンカリオン挿入歌「チェンジ!シンカリオン」はGt.井上裕治が作曲作詞編曲を担当していたりする。
6年以上経ってしまったものはもう一つある。
初めてリリースイベントに参加したときから、だ。girl next doorのライブに参戦する少し前、大阪で行われた菅原紗由理のリリースイベントに参加したのだ。
Final Fantasy XIII主題歌『君がいるから』や『素直になれなくて』、おそらく今でもフジ系列金曜プレミアムでまだ使われている『いつの日も』などが代表曲、いや、そういう表現は良くないのだろう。
5th single「明日になる前に」のリリースイベントだった。うっかりCDを買ってサインを貰いに行ったほどである。
ラジオやニコ生なんかも活用していて、やはりよくメールを送っていた。
ライブに関しては、ラジオの名を冠した「Chao! LIVE」が初参戦となった。それから1年ごとにライブが開催されていたが、ファン同士で集まって行ったりしたものである。リリースイベント、というかインストアライブもいろいろなところに行った。今でも不思議に思うくらいフットワークが軽かったのだ。おそらく、今のそれと違ってショッピングモールのステージで無料でやるようなイベントだったからなのだとは思うが。
リリースイベントの特別感というのは昔も変わらず、先述の5th single表題曲『明日になる前に』はついにはライブでは披露されず、ここだけで歌われた。
彼女もまた活動をやめている。だがそれはメジャーアーティストとしてであり、インディーズとして再デビュー。その名をTHE SxPLAYへと変えて。
活動の幅は広がり、海外や音ゲーDeemo、山田悠介氏の小説「僕はロボットごしの君に恋をする」アニメPVテーマソング(曲名は小説タイトルに同じ)など。今月からは連続デジタルリリースがスタートした。
おすすめ曲は『明日になる前に』、「君がいるから」カップリングでありFF13挿入歌でもある『Eternal Love』や2nd mini album「Forever…」収録の『風』『Fly』と挙げればきりがない。なでしこジャパン川澄奈穂美氏が出演するMVが話題になった6th single「はばたくキミへ」収録の『My HERO』なんかも好きな曲だ。このあたりの曲を聴こうとするとシングルを探さなければいけないのが難しいところだ。もちろん配信はある。
girl next doorの解散、菅原紗由理の再デビューを節目に、しばらくライブに行かない日々が続いた。それを打ち破ったのは、意外にもデート・ア・ライブだった。
詳しい話はいずれ書くつもりのデート・ア・ライブ振り返りで書くが、2期終了後一度だけライブ「DATE A MUSIC」が開催されたのだ。作中にはディーヴァ 誘宵美九(CV.茅原実里)が登場するし、1期の頃から挿入歌としてキャラソンが存在したし、2期サントラには劇中未使用キャラソンがあるし、ライブの後だった劇場版ではキャラソンCD(ちゃんと万由里(CV.雨宮天)の歌もある)が発売されるほど、妙に歌に注力していた作品でもあった。3期も何卒。
ただ、アニメイベントでの短いライブパートの時点で感じていたことではあったが、今までのライブとは明らかに違う空気が、どことなく苦手だった。
流れなのでおすすめ曲を紹介しておくと、先述の劇場版キャラソンアルバム「MUSIC JUDGMENT」収録の万由里キャラソン『Resolution』はもちろん、アニメ2期BD特典CD収録の宵待月乃(CV.茅原実里)が歌う『渚のパフューム』、ゲーム第二弾主題歌『インストレーション』、2期劇中歌『Q&A』、劇場版OPで自分が観客役で参加した『Go☆サマーガール』あたりだろうか。もちろん配信はある(渚のパフュームは流石にないが)。
同年発売された3DS用ソフトウェア「蒼き雷霆ガンヴォルト」、その作中に登場する電子の謡精モルフォ。彼女の1st album「蒼乃燐光」発売記念インストアイベントに参加した。ガンヴォルトを製作したInti Createsはこれまでも自社開発のロックマンシリーズのサントラやアレンジアルバムに際してイベントを開催しており、その一つ、ロックマンゼロのアレンジアルバム Mythos(とぎゃる☆がん)のイベントに参加したことがあった。その時同様こぢんまりした感じだろうと思っていたのだが、想定外の規模に発展してしまった。
これ以後、「SUMERAGI GROUP PRESENTS MORPHO SUPER LIVE」が開催されるようになった。モルフォはあくまでもサイバーディーヴァ。しかし回を重ねるたびに彼女は間違いなくアップデートされていくのだ。最近は年1回開催になってきたので、今年もあると良いな。そして是非ともOVA曲を…
おすすめ曲は1st album「蒼乃燐光」から『蒼の彼方』『紅色カゲロウ』『霧時計』であったり、2nd album「夢現の青 -Into the Blue-」から『藍の運命』『菫青石(アイオライト)』、OVA蒼き雷霆ガンヴォルト劇中歌『最期の冀望』『蒼空』あたりか。ちなみに、アメリカでのライブ映像が配信されていたりする。
少し話が戻るが、デート・ア・ライブをきっかけに出会ったのが、TrySailだった。正確にいえば雨宮天氏が発端ではある。彼女がデート・ア・ライブに出ていなければ、間違いなく再びライブに通うことはなかっただろう。
TrySailを(というか麻倉もも氏と夏川椎菜氏を)初めて知ったのは「TrySailのTRYangle harmony」だった。だからなのか、曲を聴きたいというよりも、トークが聞きたいという思いの方が強かった。初参加したイベントMusic Rainbow03はトークというかバラエティに富んだイベントで、ライブ成分はあまり強くはなかった。しかし、やはりというべきか「DATE A MUSIC」で感じたそれはもっと強くなり、次のイベントもトーク寄りがいいな、と思っていた。
次に開催されたのがあのアマイセイルである。だがなぜだろうか、公演前のアンケートには3rd liveを開催してほしい、と書いていた。3rd single「whiz」を買った直後で、Baby My Stepがなんだか好きで、生で聴いてみたいと思ったからだ。それ以外の曲も、ライブだとどうなるのか気になったというのもある。
迎えた3rd liveはタイトル通りのものを自分に残していった。Smooth Sailing、順風満帆、ライブも良いなと思った。Headwind Sailing、逆風、こうじゃないと思った。
その後の1st live tourは、まるで自分の意識が反映されるかのようなこととなった。ラスト以外参加できなかったのである。そのラストは、とある人をライブに行かせるために行った。そう考えると、この時点ではすでにライブをお勧めできる、ライブを良いと思えるようになっていたのかもしれない。おそらくそれは、行かない期間が続いたことで行きたくなったのもあるのだろう。そう考えると、いろいろ思いながらもポジティブな感情を生み出してくれる時間になっていたのだろう。
それからはアリーナで久々の1人参戦をしてみたり、今絶賛開催中の2nd tourを楽しんだり。昔感じていたものは何処へか行ってしまい、純粋に楽しめるようになっていた。そこにどんな変化があったのか、というと、自分の心持ちなのだと思う。そして、そんなことを気にしていられないくらい、舞台上の世界に引き込まれるようになったのだ。
TrySailを知る発端となった雨宮天氏1人のイベントに行ったのは、Smoothよりも後のことだった。
初めて買ったのは3rd single「Velvet Rays」だ。最初も最初、リリイベへの応募など考えてもおらず(というか、リリイベというものがどうしても以前から知っているもの基準だった)、1年くらい間が空いての1st liveが初参加となった。告知自体はSmoothのタイミングで、なぜ行きたいと思ったかといえば、1人のステージだとどうなるのか興味があったというもの一つだろう。
あれから5回のライブがあった。そこに向かう時の自分は他の時とは違う何かを抱いているような気がする。そのあたりは個々の感想に書いてきたので割愛しておこう。
これからがあるもの、ないもの。ずっと見てきたステージが記憶の中で行くべき先を教えてくれる。
信じているものが信じている舞台を、また見たいという思い。きっとそれだけで、参加する理由は十分なのだ。
次はどこでどんな舞台と出会うのだろう…?