実は2022年はTrySailの単独ライブがなかった。
その割には、そう思わせないくらいには色々なことがあった年でもあった。
1年ぶりに開催されることになったTrySailのライブは超久々のアリーナライブ。ライブタイトルにArenaを擁するのは、2017年以来のことである。
この1年間それぞれが磨き上げてきたものを重ね合わせ、TrySailは新たな航路を見出す。
遠いことで有名な(?)武蔵野の森。個人的には10月以来だが、なんとも絶妙な距離感である。周りに時間を潰せるところがあまりないのが、どことなくHabor × Arena神戸公演を思い出す。
あのときもギリギリでチケを取ったな、と思いながら初日向かったのはスタンド席。そこから見える異様なアリーナ席配置に、まさかトロッコを縦横無尽に走り回らせるつもりなのかと思う。その予感は、まさかの1曲目から現実になるわけである。
対して2日目はそんなアリーナ席へ。ここ、あれだよな、と高まる思いが隠しきれない、そんな場所。
1.Chip Log
開演前の注意事項を3人でストーリー仕立てにして読むのだが、それがどうもおかしい。生物だの係員だのかもめだの… まさか1曲目は。
出航だと歌い始めてかもめが出てくるこの曲から始まるのはさすがである。しかも最初からトロッコとは… どうやら本気で会いに来るようだ。
電車ごっこはなんだか久しぶりな気がする。
2.WANTED GIRL
メインステージに戻って披露するのは1!2!3!が楽しいこの曲。あとサビの振りコピ。
一気に会場のボルテージを上げてくるあたり、あそぶ気満々なのだなと。
全部手に入れたい、確かにわがままかもしれないが、3人ならできてしまうのではないかと思わずにはいられない。
3.Baby My Step
こんな序盤にBabyを!? しかもまたトロッコに!?
この曲をあんな間近で見たの初めてかもしれない。この時点で3人が何度も近くを通っているのがもうほんとすごい。色んな方向を見たくなるから振りコピどころではない。
4.Good Luck Darling
メインステージのスクリーン演出がRe Bon Voyageを踏襲していて良い。
1年前とはいえ体が振りを覚えているもので。
特に2日目はトロッコ効果で今まで感じたことのないレベルの楽しさをこの時点で感じていた。
5.はなれない距離
MCを挟んでかわいいゾーンへ。
ウィスパーボイスが会場音響の大音量で流れてくるのは流石に反則では?
キャリかわ…
6(day1).すーぱーだーりー
なんか聞いたことあるイントロだけど、これTrySailの曲じゃなくね…?と思っていたらまさかのソロパートへ突入。最近無かったのでもう無くなったコーナーだと持っていた。
かわいい枠として抜群の選曲だなあ。
7(day1),6(day2).TRIGGER
天さんの番になって聴こえてきたイントロは、あの時聴いた新曲…!まさかここで聴けるとは。
妖艶な感じでいいですね。
会場のライトが青だったり赤になったり結構忙しい。
7(day2).ピンキーフック
2日目は一緒に遊べるからということでこの曲を後方のステージで。確かにこの曲の振りコピは楽しい。ただ無言の圧とか。
本当人気曲だよなあ。
8(day1).365 × LOVE
もちょからのバレンタインチョコ、ということらしい(ナンちゃん解釈)。トロッコだったし配り歩いてる感じ?
声が裏返る、という歌詞でちゃんと声を裏返すのは聴くたびにすごいなと思う。
8(day2).トオボエ
なるほど、可変先はこの曲になるのか。
歌ってる時のナンちゃんがめちゃくちゃ楽しそうでよかったなあ。
最後のポーズがBabyになっちゃってうずくまるナンちゃんかわいい。
9.ホントだよ
ナンちゃん、「ウソはつけないタイプだからね きっと顔に出ちゃう」って歌って笑っちゃうのは反則。
何気に久しぶりなんですかね。
10.whiz
なんだかんだTrySailのかわいいといえば、みたいなところがある。
最後影になるのいい演出だなあ。
whizの最後のポーズから生まれた影が、色々やってあそぶパート。海の中の泳ぎ方に個性が出てていいですね。
画面から出たら反対側から戻ってくるのは…だし、画面の枠通り壁とか天井歩いちゃうし、どことなくゲームチック。
最後には星が煌めいて。あんなLED用意してると思ってなかったからびっくりした。
11.Etoile
影と同じ姿で現れる3人。
なんかすごい衣装が煌びやか。ドレスみたいで美しい。
今の3人の関係性を表すかのような歌詞で聴き入ってしまう。
12.オルゴール
まさかTrySail単独での披露があるとは。
風が吹いて、まるで思い出が風化してしまうかのよう。
オルゴールの音色が過去を思い起こさせる。Etoileと比べると一気に時代が進んだというか、進んでしまったというか。とはいえ、この音がきっと繋ぎ止めてくれるのだろう。
13.azure
3rdツアーでたくさん聴いてきたからなのか、自然と振りが出てきて驚いた。そんな3rdツアーの清涼剤だったので何気に思い入れもあって。
ところで、最近の曲のつもりだったんだけど2018年の曲らしいですよ。信じられない…
14.うつろい
これはゲーム2部テーマソングの方。
わかりやすいようでわかりにくくて振りコピが難しい。
投げ捨てていく。
15(day1).Free Turn
15(day2).High Free Spirits
再びトロッコへ。本当多いな。
ここの可変がはいふり枠になるのとても良い。この2曲を可変枠にしちゃうのはTrySailの持ち曲の豊富さを物語ってる気がする。
やっぱりFree Turn好きだな、劇場版はいふり補正もあるとはいえ。アニソンはアニメと紐づいてなんぼですよ。
それはそれとしてハイスピのイントロは燃える。
MCでもトロッコを!?
2日目のメガネ率が落ちてる話が面白かった。技術の進歩とか、レーシックとか。なんの話!?ってツッコミ入れたり、メガネフェチとしては由々しき自体だったりするナンちゃんとか。
この辺は多いよ(もちょが自分のいるブロックを指して)。
あそぶということでいろんなウェーブをやったり。1日目の波紋は面白かったけど、2日目の時計はだいぶ難しかったな。難しいのはこの後のジェスチャーゲームの方でしたが。
1日目のこんにゃくも大概だったけど、2日目のデレデレナンちゃん、距離を取るもちょ、アンコールで手を振る天さんもなんか、すごかったね。あと目の前でもちょのウインクを見るのは破壊力が高すぎる。
16.BraveSail
クラップから始まったのはこの曲。初日は特に動物系のジェスチャー多かったし、この曲の前振りなのはわかったはずなんだ…
そしてついに動いた後方ステージ。上から見て明らかに半分に割れそうだとは思っていたが。
遅れてやってきた木製船として使われるのは上手い。
17.Favorite Days
まさか今回のセトリに入っているとは!
Re Bon Voyageで一番好きな曲だけあって嬉しい。
サビの振りコピが本当楽しい。普通に聴いてる時もやっちゃう。
2日目冒頭、Hey Boys!でナンちゃんからの指差しをもらったときはびっくりしたけどめちゃくちゃ嬉しかったな。
18(day1).僕らのシンフォニー
この曲のイントロを聴いた瞬間、サビで突き上げる手をこうしてほしい、とブログに書いていたのを思い出して懐かしい気持ちになった。
その声を「ここ」まで届けて。もう全力だったよね。
18(day2).primary
primary!?!?!?!?!? イントロ聴いた瞬間こんな感じだった。
割とフル尺披露は久々だったりする。ナイトクルーズ同盟組んだの懐かしいな。
ここの2曲が可変なの惜しすぎる。何度でも聴きたい。
19.華麗ワンターン
まさかこのタイプの曲だとは。
2日目はかなり練度が上がってましたね(観客の)。
20.Sunset カンフー
絶対繋ぐよなあ、わかる。
アドレナと一緒に使う必殺の技みたいになっているが、意外にも2021年のツアーでは歌われていなかったりする。
振りコピするのも楽しいんですよ。
21.マイハートリバイバル
この曲ってここに割って入れるんだ。うーんすごいポテンシャル。確かにRe Bon Voyageではこの曲でこういう枠を全て担ってたもんな。
Na Na…のところの振りコピはいつでも全力。
22.adrenaline!!!
なんだこのパート、えぐすぎる… 本人たちがフルボッコゾーンと言うわけである。
EN1.TAILWIND
3人が出てきたのが見えて、立ちあがろうとしたらこの曲のイントロと歌詞が聴こえてきて崩れ落ちるところだった。
この曲といったらやっぱりHabor × Arenaアンコールなんだよな。並び立つ3人が指差す夢を一緒に見たい、そう思えた瞬間。
アルバム表題曲はみんな本当に良いので、もっと気軽に歌ってほしいのよ。
EN2.flower
ライブのために作った曲?本当に?思いっきりラブソングなのに?
スクリーンがちゃんと花で満たされたの良い。
でもまあ本当に、本当にそうなのだとしたら、嬉しいよね。
EN3.バン!バン!!バンザイ!!!
最後これ!? 確かにあんなにパンフレットで(主に天さんが)話題に出しててやらないわけないけど、ここなんだ。でもまあ、ライブタイトルを考えればしっくりくるか。
トロッコがあっちもこっちも走っているので、どこに向かってバンザイすれば良いかわからないうれしい悲鳴。
全体感想
ライブタイトル通りの内容でしたね。まさかここまでやるとは思わなかったけど。
アリーナだった2日目は終始にこにこでしたね。数えきれないくらい目の前をトロッコが通るし、なんならセンターステージ(仮設)がすぐそこにできあがるので色んな動きも見れたりして。
今までどのTrySailライブでも感じたことのないような楽しさに溢れていて、幸せな時間だった。同時に、やはりTrySailが自分にとってのprimaryというか、そういうことを感じたりもした。
夏のツアーは、行けるだけ行きたいですね。
最後に、最高のライブを作ってくれたTrySailのお三方、スタッフの皆さんに感謝します。