ZR’s Log

Twitterで書くには長過ぎる話を置いておく場所。TrySailからクウガやゲームまで、思いついた事をメモのように書き連ねていきます。

LAWSON presents 雨宮天ライブツアー2018 “The Only SKY” in Yokohama

 およそ1年半ぶりにやってきたこの場所は、変わらず我々を迎え入れてくれる。暑いが。

 

 

 まさかソロでここに来るとはな、というのが発表直後の感想で。しかし、それだけ変化を伴ってきたのかなとも思えて。

 

 今回が3度目のライブ。7ヶ月という短いスパンだが、何がどう変わっているのだろう。

 そんなことを考えながら今回は連番者と共に開演を待つ。

 するとなにやら音響に変化が生じ始めて…

 

 会場を包む雷鳴。ステージを白煙が覆うと、その砂煙からその人は姿を現す。

 

1曲目:エデンの旅人

 このイントロを聴いた瞬間、ここまでのそれが全て演出だったことを知る。

 おそらくMVの衣装で、この曲にしかない世界を作り出す。

 

 砂漠の先にあるエデン、その名は。

 

2曲目:Marvelous scene

 光速(はや)い。

 美しい未来すぎた。

 

3曲目:Silent Sword

 こう繋ぐか、と。

 輝く切っ先の如き光が眩しい。

 常に磨かれ続ける剣は静かに激しく目の前を切り裂いていく。

 

 ようこそ、からここまでのセトリについて。

 

 つぎはゆったり、としていくのは昨年末を思い出しつつ。

 

4曲目:RAINBOW

 今回も虹が広がるのは早かった。

 この曲にしかない一体感が好きで。

 各々によって千差万別な光の束が昇っていく。

 

5曲目:夢空

 虹広がる空から夢へ。

 やっぱりライト含めた演出が大好き

 

6曲目:Fleeting Dream

 夢から夢へ。

 明日へ導く。

 歌詞が妙に響いてくるんですよね。

 キラキラ、の正体を少し見た気がして、なんだか水晶のような脆い輝きに思えた。

 あれがなくて寂しいな、と思っていたら最後にあった。

 

 ダンサー紹介を経て始まる雨宮天のエンターテイメントショウ。

 

7曲目:irodori

 出てきたセットから曲を予想する。イントロがその正しさを教えてくれる。

 agressiveのそれと違い、自信に満ちていて。居場所を手にした歌姫に見えた。ハットが素敵。

 マイクがMVのそれ。

 

8曲目:Shu!Bi!Du!Ba!

 まさに絶頂期。存在そのものが空間を支配する。

 初となるヘッドセットで、舞台を駆け巡る様はまさにスタァ。

 

9曲目:羽根輪舞

 一転して、舞台は舞踏会か?

 周りが踊る中、1人何かを待つ。背の向こう、窓の外には雨が降っている気がした。

 傘や男装のダンサーがこれまでの演出のハイブリッドな感じでとても良い。

 

10曲目:誓い

 専用アレンジから始まる。

 2番で初めて元の曲に戻るのが、どことなく何かを思い出させたり。

 舞台を照らす唯一の光は、どこか月灯り的でもあった。そのあとで、夜空になるのも含めてね。

 

11曲目:GLORIA

 MCから繋がり流れてきたのはこの曲。

 それすら含めてこの曲の世界を表現したのでは、と思うほど、ここ以外には考えられない位置で、この曲が持つ意味を見せつけられたように思えた。

 日々を強く生きていく、そう、決意させてくれる。

 

12曲目:Trust Your Mind

 ここからは後半戦、と始まったのはアニソンっぽい、特にロボアニメのような疾走感のあるこの曲。

 どことなくマベに似たサビのフリが癖になる。

 

13曲目:Eternal

 なんだかんだで一番聴いている気がするこの曲。

 ライブになると音響のせいか弦っぽくなるのが好き。

 

14曲目:Abyss

 ここが初になると思われるこの曲。前曲とのシームレスな繋ぎが見事。

 Glitterなどで見せていた鬱屈とした雰囲気が、さらに深まり苦悶に近いような。その中で絞り出した言葉をぶつけられるような感覚で。

 

15曲目:Velvet Rays

 意外な選曲。

 サビのフリに、これだよこれ、と感じるのは意外とつき合いが長い曲だからかもしれない。Headwindからもう2年ですか。ずいぶん遠いところまできたなあ。

 

16曲目:ASH

 あーきちゃったよ、とイントロで悟る。

 多分今までで一番声出したんじゃないですかね?

 その名の通り、灰になるまで魂と魂をぶつけ合う。

 

17曲目:Breaking the dark

 これはいけない。

 最後の曲として流れてきたイントロ。一番聴きたかった曲が一番聴きたい流れできてしまった。

 ASHマベと同様にASHBtDは強すぎる。

 フリも良いしテンションフォルテッシモだし最高だな。

 どことなく感じていた某所っぽさはライブでさらに強まったなあ。

 

アンコール

18曲目:After the tears

 1stだ… と思わされたこの位置。

 正確には違うのだけど、感覚としてはだいぶ近い。

 唯一、彼女自身であるというこの曲は、いつも力をくれる。まさにそうであるように。

 

19曲目:チョ・イ・ス

 逆に2ndを感じるのがこの曲。

 ここから始まるtour、そのクライマックスへのプロローグ。

 

20曲目:Lilas

 こうして聴いて、初めてその可能性を理解する。

 確かにこの位置に入る曲だな、と。

 フリも真似しやすくて楽しいし、可視化されて一番変化を感じた曲かもしれない。

 またいつかこの舞台で。

 

 

全体感想

 すごい。あれから半年ちょっとだが、ここまで変わっていようとは。

 個々の良さを最大限引き出す演出、歌声、姿。そしてダンサーさんによる世界の拡張。

 まさに、The Only SKYなのだということを実感するライブだった。

 個々もそうだが、セトリの組み方もとても良い。エンターテイメントショウもまさに、という順番だし。特に際立っていたのはTrust Your MindからBreaking the Darkへの一連の流れ。

 進むという意思を信じ、新世界を目指す。だが途中、深淵へ落とされるほどのできごとが起きてしまう。これではダメだと自分自身を奮い立たせ、再び光を目指して歩き出していく。黒く染まった自身はだんだんと灰に近づき。その中で自分の中にある願いを受け入れ、遂に闇を払って光へ手を伸ばす。

 なんと想像力を掻き立てられるセトリなのか。恐ろしいほどに見事な采配である。

 

 これがどう変わっていくのか、とても楽しみ。

 次は大阪、あの場所への回帰。一体何が待っているのか。

 

 

‪ 最後に、雨宮天さん、スタッフさんに感謝を。‬