先日の大阪から始まった月スト単独公演も、あっという間に終わりを迎える。2公演しかないので、始まったと思ったら終わった、という感じだ。
たった1週間、されど1週間。初のツアーで彼女たちは何を感じ、何を得たのか。それがわかる時が迫っていた。
福岡に来るのは2度目。もちろんZepp Fukuokaは初で。商業施設の中にあるのがDivercityっぽい。
場内に入ると札幌同様椅子が。やっぱりあると楽だよね。
目の前に広がるのはステージだけ。
1.月下儚美
現れた5人の姿は、いつもより大きく見えた。
大阪で誰もいなかったらどうしよう、なんて言っていた頃の5人はもういなくて。最初からここにマネージャーのみんながいてくれるとわかってステージに立つ。
今日は特にキャラ声だったなと思う。
いつも以上に振りが合っているんだけど、どこを見ようか悩んでしまう。琴乃のマネージャーとしては見守っていたいのだけど、星見全員のマネージャーでもあるので、近くで歌い、踊るアイドルに声援を送ったり。
大丈夫だぞ、と頷き合う。笑顔だった。
2.Daytime Moon
かっこいい曲から、一瞬で可愛い曲へ。キメキメな表情だったのが笑顔に変わる瞬間が好きですね。
人差し指と親指を立ててLみたいにするのも好き。
最後手を振って右に左にその笑顔を届けてくれるのも好き。
会場との一体感を一気に上げてくれる曲だよね。月ストはかっこいいだけじゃないぞ、と伝えてくれる。年相応の女の子らしい一面も垣間見れる良い曲。
橘さんがしゃがんで手のひらで顔を隠すシーン、表情が見える位置だったのだけど、早く歌いたくて仕方ない、って感じのウズウズした表情で好きでした。
3.The One and Only
最初橘さんを囲むように4人が立ってるのが良いよね。
でもこの曲は月ストは5人のユニットだと知らしめる曲でもあるので、前2曲より更に全員に見せ場があるんだよね。誰か1人が歌って、他の4人が同じ振り付けでまさに衛星のように付き添うような感じ。
人差し指立てて振るの好き。
ラスサビ前、橘さんと夏目さんが並び立って歌うの良いですよね。この頃はこんな簡単にできてたんですよ。
ようこそ、からそれぞれの挨拶。
月スト単独としては最後となるライブ楽しみましょう(橘さん)、成宮すず\ですわー!/ 福岡\ですわー!/(相川さん)、芽衣\だよー!/(日向さん)
福岡が初の人はこの衣装見るの初かな、ということで、要望もあり回ることに。回りすぎてスカートを押さえる相川さん。ただ回るだけじゃなくて綺麗に回ろうとするのがいいですね。
スパンコールがついてるんですよ、と宮沢さんから。スカートを見せつけてきたり、相川さんはベストも見せつけてきたり。
4.未来模様
大阪で言われていた通り、この日も月ストとマネージャーに向けて歌っているんだなと言うのがすぐにわかった。
琴乃は変わったんだぞと示すような力強さと、歌詞一つ一つに想いを込める優しさとを併せ持った歌声が、まさに琴乃そのもので。この日ほど橘さんに琴乃を重ねたことはない。
やっぱり、ラスサビ前でたくさんの光に支えられていた琴乃が青を纏う瞬間がたまらなく好きですね。
歌い終わって初めて前に踏み出して、やっと周りを見渡して、最後空に手を伸ばして、掴んで胸にしまって、笑顔で終わる。暗がりの中でもはっきりわかる笑顔が好きですね。
5.君がのぞくレンズ
夏目さんが現れて、2人のアイドルが並び立つ。ここで初めて生で聴く人も多くて、すごい盛り上がってたな。
目を合わせて、互いの存在を確かめ合って。一度失った後だからなのか、それが本当に嬉しそうで。
この曲は2人の曲なので、それぞれがそれぞれを魅せるような構成に見えた。歌う琴乃、踊る渚、その逆も然り。琴乃を渚が追うのも、渚を琴乃が追うのも、互いに足りないものを埋め合うようだった。
6.欲しいよ
渚なら大丈夫、と琴乃が頷く。1人になった渚はもし恋テーマソングを歌う。
ラスサビで一瞬照明が消えて、すぐまた点くんだけど、あの瞬間の切り替えがまたすごくて。自分の気持ちに向き合う覚悟を決めたみたいな感じで。
あと、伝えたいよ好きだよ素直になれたら良いな、のパート歌う時だけ両手でマイク持つの、想いを込めて振り絞ってるようでめちゃくちゃ好き。
7.shiny shiny
芽衣に対するすずの対抗心を表現した振り付け(踊った芽衣を見て、私ならもっとできますわ、と踊りをやり返す)好きなんだよね。
芽衣は私がいないとダメですわね、ってよく言うのを上手くステージ上で表現してるよね。端に行ったまま帰ってこない芽衣を呼ぶすずなんてまさに。
8.風になっていく
あの日のあこがれを、忘れることなんてできなかった。最初のセリフに沙季のアイドルへの想いの強さが詰まっている。だからこそ大阪で言ったように、生で言うか悩んだのかなと。
私立ってるよ、は地に足をつけるように手を地面へ3回向ける振りでした。届けたいからで手を伸ばすのといい対比だなと。
ラスサビ前だけ4回なのはそういう振りつけなんだけど、沙季の思いが溢れちゃって本来3回なのを間違えたようにも見えて好き。
みんなを呼んで5人集合。
未来模様は大阪同様、月ストとマネージャーへの想いを込めて歌ったとのこと。
君がのぞくレンズの話をする時はまた橘さんと夏目さんが肩を寄せ合っていて。始まる前に2人で目を合わせて、頑張ろうと。
欲しいよの話ではもし恋やってくれましたか?実はいろいろ話したいことがあるらしく。時間がないので話せないと言うが、一つだけ、と言われて出てきた話は何と、もし恋にはキスシーンがあって、収録までした(ここでその時の実演をする夏目さん)のだとか。しかし、ここはプレイしてくれた人に妄想させた方がいいということになった。リハーサルでは夏目さんが高音のところを苦労しているように見えたという宮沢さん。袖から応援しようと決めて、応援できてよかった、と。橘さんも袖から見守る宮沢さんをステージから見たらしく、勇気をもらったそう。
shiny shiny、やっぱりソロ欲しいよねと。相川さんも日向さんも口を揃える。後ろでいいなあと思って見てた(風になっていくの手を伸ばす振り付けをしながら)。
風になっていくはやはり沙季のアイドルへの想いが詰まっていて。近づけたような気がした。間違い近づいてたよね。横から見るのもまたいい、とは相川さんの弁。マネージャー側からは見えないから心の目で見てなんて話も。
沙季のソロ曲といえば、収録されてる月スト2ndシングル買ってくれましたか、という流れに。
初のカバーもあって、大阪ではその曲をやったんですが…
めっちゃ名古屋で見た流れで面白かった。
年末のアニメ一挙見てくれましたか? 準決勝で戦ったリズノワさんの曲を歌います。
9.GIRI-GIRI borderless world(月のテンペストVer.)
流れ的にそうだとわかってたけど、だとしてもすごかった。
実は後ろにスタンドマイクが用意されていて、出だしを歌い終わったら5人共ステージ後方でスタンドマイクを使ったパフォーマンスを披露。
これがめちゃくちゃかっこよかった。スタンドマイクを軸に前に乗り出してくる相川さん、上手かったな。
両手を使えるので自然と振りも大きくなって、逆にスタンドマイクをぎゅっと掴んだところも良い。
リズノワが歌うと4人の声が合っていてベテランの技を感じるのだけど、月ストが歌うとそれぞれの声が特徴的で各々突出していて、それが重なって5人それぞれの声とは全く違う歌声になるのも綺麗なんですよね。
早口なパートは宮沢さんが担当。見事に歌って、会場からは歓声が。
リズノワを意識していつも以上にクールでかっこいいステージでした。
10.Fight oh! MIRAI oh!
そこから間髪入れずにこれなのちょっと切り替え難しい。
キメてたところから一瞬で破顔するのいいよね。
本当に楽しい。月スト曲としては絶対にこういう曲が出てこないから、こんな機会でないと月ストと一緒に遊べないんだよね。
すずのですわ、とか沙季のいくぜが聞けるのも良い。
スタンドマイク使うの難しかった、とのこと。みんなリズノワのポーズやってて面白い。
ファイオーでみんなと手を振ったり握り合ったりできるの嬉しい、という話も。
11.Question
ストーリーが昔の話だっただけで、曲自体も昔からあるというわけではないのかな。
月ストはかっこいいだけじゃないんですよ(2回目)。
女子会とか、修学旅行とかの雰囲気だけど、実際月スト内でそういう話をするのか気になりますね。
12.恋と花火
同じく恋の歌だけど、明確に相手がいる感じがする。
月ストがちょっと背伸びした女の子感が好きで。
いつも言う夏目さんの歌い方なんかはまさにそれなんだけど、今日はみんな大人びてましたね。
Questionの話と昨日で終わったイベントストーリーの話(ストーリーは見れるからね)。渚を怖がる芽衣とか、とぼける渚とか、印象的なシーンを次々その場で再現していくのは見事。
まだガチャはやってますからね、という流れでまだ宮沢さんが沙季を引けてないという話に。今日朝、沙季近付いてるから引けるはずだと残ってた10連分の赤ダイヤを使ったそう。結果はオールブルー。会場が月ストTでみんな青いからオールブルーに見えてくるとまで。
最終ブロック。終わりたくないね、って橘さんの口から出たのを見て、何かがフラッシュバックした。良かったな、その言葉を橘さんから聞けて。IPVS奇跡の時に、終わらなければ思い出にならないと言っていた彼女が、今は真逆のことを言う。それほどまでに、この単独公演が彼女にとって大切な時間になっていたのだろう。
終わりたくなくてうずくまる橘さん、宮沢さん、相川さん(いつぞやの石を思い出すような…)。このままにしてたらどうなるかなというのに対して、曲流されちゃうよと夏目さん。
「さあ、歌いましょう!」
「ここから未来へ!」
「ここから宇宙へ!」
「私たちの頂上目指して!」
「月の光を手に!」
「「「「「月のテンペスト!!!!!」」」」」
13.クリスマスには君と。
最初琴乃を真ん中に置いてお祝いするように囲んで。2番も琴乃にサプライズして。
ただのクリスマス曲で終わらないのが月ストの良さ。込められたメッセージがいいですね。ストーリーも良いですよ。
14.裏と表
間髪入れずに重くなるんだけど、最近実はそうでもないのかなと思い始めていて。
橘さんと夏目さんが笑顔で向き合ってるのが何よりの証拠というか。戻ってきた後の曲だとやっぱり思うんですよね。
橘さんと宮沢さんが向き合って、頷きあうんだけど、その後宮沢さんがセンターに立って歌うから、大丈夫、ってやってるようで良かったな。
1サビで橘さんと夏目さんが背中を預け合うシーンはまた頭ぶつけてたけど、橘さんの方から寄りかかってぶつけてるってのが、いいですね。
夏目さんが回ると、髪がふわっと舞い上がるの好き。
15.最愛よ君に届け
走り去る琴乃の背を見送ったの、すごいつらかった。その後4人が一直線になるから琴乃の姿見えなくなるんだよね。それも含めてきつかったわ…
この曲中の夏目さんは冒頭からダンスキレッキレで。明らかにさっきまでより1段ギアを上げてて、それがラスサビまで続くんだけど、ラスサビで5人並びだったら笑顔になるんですよ、良いよね、やっぱり5人に戻る曲だよ。
今日もやっぱり髪が顔にかかっていた橘さん。必死さが伝わってきて良い。
アンコール
月ストコール。
やはり今回のアンコール衣装はツアー黒Tでしたね。
16.MELODIES
早くストーリー見せてくれ、頼む…
羽田は10人披露になるだろうから、そこで完成形が見れるのかな。
要所要所に挟まる月ストポーズ好き。
みんなが腕を斜めに突き上げるポーズ(戦隊ポーズ)やってくれるの良いよね、と。あとはコール曲が月ストにはないから、アンコールでつーきスト!ってやってくれて嬉しい、とも。
最後のポーズわかりますか?ということでアクスタのポーズと言っていたけど、正確にはZeppツアーキービジュアルのポーズですね。
最後の挨拶。
福岡のマネージャーに会えて良かった、わざわざ来てくれたマネージャーもありがとう(日向さん)。
また会おうねって博多弁でなんて言うんですか?(会場からいろんな声が上がるが結局わからず)じゃあ… 好いとうよ!(相川さん)
マネージャーが沙季のことを大切しにしてくれてるのがよくわかる2日間だった。沙季をアイドルにしてくれてありがとう(泣きつつ)。裏と表あたりから泣きそうだった。何で、と夏目さんに突っ込まれ、もう終わるんだと思って、と言う宮沢さん。まだ終わらないよ、と夏目さんが返すのがすごく良かったですね。これじゃ私がアイドルみたい、という宮沢さんに対しあなたもアイドルよ、みんなアイドル、と返す夏目さん。今後月ストの単独をやるとしても(曲が増えて)全曲やるなんてことはできないと思うので、貴重なライブになりました(宮沢さん)。
踊ったり、声出したり、想いを届けてくれて嬉しかったです。初めて飛行機乗ったんですけど、ジェットコースターみたいでした(着陸の時?と聞かれるもそうではなさそうだったな)。聞いてくださいよ、予習してたんですよ。ここではこうしなきゃいけないとか、と橘さんから裏話が。 リチウム電池はダメだからアルカリ電池にしたりね。通った時鳴ったらどうしようと思ったけど通れて、もかと抱き合ったとか。予習で色々考えすぎて寝れなかった。ばり好いとうよ!(夏目さん)
橘美來!長瀬琴乃役橘美來です。お知らせがあるんですけど、この後コンまるがあるので聞いてください。文化放送まで走って行きます!(宮沢さんと走るポーズをする橘さん)そうだ告知の写真見ましたか?小春がフレミングの左手の法則になってるんですよ。2枚撮って月ストの(親指と人差し指立てるだけ)ポーズもやったのに採用されたのこっちだった、フレミングバレした、とは宮沢さんの弁。
…終わりたくないな(橘さん)。
でも怒られちゃうよ。
延長料金払ってくれる?(宮沢さん)
(客席の声を受けて)…怒る人呼ぶか(相川さん)。
ちょっと待って琴乃からも言わせて(橘さん)。
ばり好いとうよ!(琴乃)
で、怒る人、ではなくスタッフを呼んで記念撮影。はい月スト、はちょっと難しそうですね。
17.Shine Purity 〜輝きの純度〜
この曲で終われるの本当に良い。
屈む振り好きなんですよね。
曲中にもっと声聞かせてって橘さんが煽るの良いよね。
一糸乱れぬがテーマの月ストにとって、これ以上ない表現の場所になるというか。星見曲の中で一番ダンスが激しいと思っているので、月ストだけでやると合うんだよね。
うん、やっぱりこの曲本当好きだわ。
全体感想
迎えた月スト単独千秋楽は、始まった途端にその凄さにやられかけた。近いのはそれはそうなんだけど、この場所にかける思いとか、歌えることへの喜びとか、自分たちの持てる全てで表現していて、ただただ見ていたくなった。途中ペンライト振るの忘れるくらいだったよ。
大阪含め2日間、今の月ストがどれくらいの実力で、どんなパフォーマンスができるのかをまざまざと見せつけられて、本当にすごかった。
終わってしまったんだけど、まだこれから。この先に、間違いなく見たい景色がある。
最後に、最高のライブを作ってくれた月のテンペスト、スタッフの皆さんに感謝します。