2日にわたるパーティだが、個人的には2日まとめて1つのライブのような気がしていた。そもそも同じタイトルのライブを2日間やるのだから当たり前なのかもしれないが、どちらかというと2日に分けたくなかったのではないかという感じだ。各日であまりにも作りが違っていて、これが混ざっていると去年のPARTY The Firstみたいだったな、と。
1日目はかなり堅実で、だからこそ2日目は何がくるかわからない、予測不可能なライブになる。そんな確信めいたものがあった。
1.IDOLY PRIDE
OPが終わって、ステージに現れる青とオレンジの衣装。星見曲での開幕だ。しかも1年ぶりとなるアニメOP。
やはり、せーのの瞬間に生まれる静寂が好き。
前回は差ができてしまった状態で星見プロとして歌っていたけど、今回は対等に戻ったあとで。月ストが憂い一つなく、サニピが弾ける笑顔で歌っていたのが印象的。
2.パジャマパーティー
揃っていないからやらないと思っていた。というか星見曲を続けるのではなくもうユニット使うのずるい。
修学旅行の旅館の中ではしゃいでるみたいな雰囲気がよく出ていて、本当に4人とも楽しそうだった。
全員揃わなくても歌えるという前例が作れたのはいいこと。ということはこのあとも…?
3.drop
ぱじゃパ!の4人はそのまま捌けるのかと思いきや、首藤さんだけステージに残る。そのまさかである。
ユニットをやったかと思えば次はソロ。演者入れ替わりも極力時間を使わないよう配慮されていて、1曲でも多く曲を届けようという姿勢が感じられた。
今日のクラップ煽りはどんな感じかなと思ったら、やはり最初から大きくて嬉しい。雫はもう、自分の歌を自信を持って歌えるんだよね。
サビの振り付けは振りコピするのだけど、ちゃんと思い出せて良かった。Zeppを共に歩んできた成果が出ている。
また「みんなと手を繋いで走った」のところの振り付けでいじられてましたね。
4.voyage
続くのは遙子さん。こちらも振りコピが好きでねえ。
この日は麻奈に向けたセリフが入った。あとのMCで多くは語らないが麻奈と関わりのある曲であることが明言されて、まあそうだよねと。収録CDもGemstonesだったしね。
5.つながる心Binary
最初は階段上で2人離れて歌っているのだけど、下に降りてきてからは隣で歌って。違うグループに所属することになったけど、お互いを思いやりながらそれぞれの道を歩んで、ついに対等な立場になったことを表すかのようだった。
首藤さんからは雫の過去編と光の波の話が。それに呼応して会場が緑に染まったのを見て感極まっていたのが印象的。
宮沢さんと高尾さんは今回はお揃いのカチューシャをつけていたそう。宮沢さんが忘れないように朝連絡してくれたらしい。
6.君がのぞくレンズ
いやあ、琴乃が月ストに帰ってきてから歌うこの曲はめちゃくちゃ刺さる。
ZeppのMCで鏡合わせになるように意識した話があったのでその辺りを気にして見ていたのだが、逆に同じ向きで踊っている場面もあって2人が同じ方向を向けているみたいで、嬉しかった。
一抹の不安もない、2人は互いを信じて前に進める。
7.ひと夏の永遠
芽衣らしい活発さや元気といった印象が消え、しなやかで優雅なダンスだった。恋と花火で魅せるそれとはまた違って、ひと夏しか一緒に過ごせなかった寂しさとか、そういう物語を感じさせる表現だった。
指切りをしたのでまた来年の夏も、ね。
8.星屑カンパネラ
日向さんと入れ替わりで登場したのは相川さん。その時は突然やってきた。すずのソロ曲がついにお披露目されたのだ。
あまり歌詞を細かく覚えていないのだが、すずらしい言い回しと、麻奈への憧れが詰まった曲であるように感じられた。ゲーム内ライブ成功時に見せる敬礼みたいなポーズも。
右の階段上に登場した日向さんと対称になるように左の階段上に登場したのが、すずと芽衣の関係性を物語っているようだった。
9.shiny shiny
再び日向さんが登場して、わんにゃんツインズ!広いステージを縦横無尽に駆け巡る、マイペースな2人。Zeppで生まれたコールも楽しい。
やっぱり2人の関係性はすごく素敵。
それぞれお揃いのものをつけているデュオ組。
星見では最後となったすずソロが嬉しくて宣伝してくれという相川さん。
ここで舞台袖のボイスドラマがスタート。こころとkanaが仲良くやっている。これはイベントストーリーか何かでしっかり見たいですね。
10.天使と悪魔
歌詞の感じからこころが悪魔でkanaが天使なんだなというのは分かっていたが、まさかド直球な曲名だとは。
お互いキャラはどう思っているかわからないが、演者同士はこの共演がとても嬉しかったそう。
この日だけのユニットにしちゃうのもったいないから、また次も聴かせてください。
11.Just keep looking at me!
田中さんだけが残って、予想していたkanaソロ!
とてもkanaらしい歌詞に客席への煽りで、kanaが1人でステージに立つならこれしかないと思わせる素晴らしいステージだった。
初見でコールさせるのめちゃくちゃ難易度高いけど、kanaはファンにそういう行為要求しそうだもんね。
全然足りない!
12.恋心 ああ無情
優とすみれがいない代わりに葵が!?
こういうこともできるようになったのは強い。なんというか、この曲は星見じゃなくてリーダーでもないアイドルなら誰でも歌える曲になったね。
13.Slurp It Up
コールが多くて楽しい愛ソロ。ラーメンを意識した振り付けがあちらこちらにトッピングされていたが、間奏の湯ぎりには流石に驚いてしまった。でも楽しい。最後は完飲。
ちゅるちゅる!おいしい!
14.スフォルツァート
昨日も思ったが高垣さんは本当にすごい。見るものを圧倒する歌声。まさかここまで心が滾ろうとは。そのあとのMCでの落差まで含めて、すごい人である(E側…)。
葵らしいダンスではなく、歌というどちらかといえば莉央の持ち味とも言える面で勝負する姿には、この場に居ない莉央の分までという葵の覚悟が感じられた。まるでロンリネスの時のイベントストーリーみたい。
昨日はがんばって巻いたけど、今日は最初から放棄してしまった。高垣さんのダジャレどうだったと豊崎さんに振られて、kanaっぽくよかったんじゃないですか〜と返せる田中さん、すごい。
ゆかったに浴衣は欲しいと返す田中さんは、こう、絞り出してる感じでしたね。
15.SUNNY PEACE for You and Me!
ここまできたらグループのパートはないものかと思っていた。
先ほどまで先輩方が圧巻のパフォーマンスを披露していたけど、それを上書きしてしまえる力があるのがこの曲なんですよね。
昨日じゃなくて、今日のこの位置に持ってくるのが上手い。
この指とまれ!本当いいフレーズだ。
16.Hi5でピースサイン!
こちらは昨日に引き続いて。手のひらをかざすのが、太陽らしいなと。ピースの多いサニピ曲を見渡すと、手のひらをパーにするのは珍しいのだけど。
17.最愛よ君に届け
月ストは左右の階段上に2人ずつ。下に橘さん。そして流れるイントロはこの曲。そう、The First Day1以来の階段あり演出である。正直もう見れないと思っていたので嬉しい。あの時とは違って琴乃は下にいるので正確には同じではなく、また別パターンとも言える。
階段の最上段が比較的後ろにあることもあって、曲の中で最前に立つのは殆ど琴乃。それが今までの最愛とは全く違うところで、階段ありなのですれ違い演出もない。しかも最後は横並びではなく琴乃を最前にしてV字型に。これはつまり、5人に戻った月ストが最愛を歌うときのフォーメーションだと思うわけである。
18.月ノヒカリ
笑顔で向かい合う5人が見れた。それだけでもう、十分。
19.song for you
橘さんだけが残って、流れてきたのはまさかのこの曲。1年ぶりに聴くことになろうとは思ってもいなかった。
後ろでピンクの光が鼓動のように明滅するのが、麻奈の存在を感じさせるようですごく好き。
1番が終わって、突如ステージはオレンジに染まった。階段上に立っていたのは菅野さん。さくらがこの曲を歌う日がまさか来るとは思ってもいなかった。それも、琴乃とのデュエットという形で。
4人が込めた、2人への思い。いろいろ、あったね。
アンコール
本音を言うともう少し余韻に浸っていたかった。
20.Shine Purity ~輝きの純度~
始まりの曲。本当大好きなんだけど、ついさっきの出来事に頭が追いつかなくて、ついていくので精一杯だった。
挨拶をする機会がなかったのでここにきてやっと名乗る菅野さん。song for youの話もあって、色々あったけど歌えて良かった、と。強い憧れを抱いていただろうから、きっと自分も麻奈の曲を歌いたかったのだろうし、それが実現したからこその色々あった、なのだろうな。
橘さんからは、真衣ちゃんとさくらと琴乃と一緒に歌えて心強かった、と。
21.Fight oh! MIRAI oh!
そこからのこれは感情ないまぜ。もう何が何だかわからないのだけど、振り切って楽しむしかなくなってしまう。
22.星色のカレイドスコープ
サヨナラの振り付けや月スト・サニピらしさが詰まっているというのでその辺りを気にして見ていた。
並び立てたからこその歌だなと思うので、ぜひこの曲と一緒に2組の魅力を広めていってほしい。
全体感想
予想通り、何が飛び出すかわからないセトリだった。IDOLY PRIDEからのパジャマパーティーの時点で、何されるかわからないと思って考えるのはやめた。
いろんな曲の使い方も上手いし、既存曲で新たな魅せ方をしてくれて、可能性を感じる1日だった。
3月の月ストサニピも楽しみ。でもその前にまずは里帰りかな!
最後に、最高のライブを作ってくれたアイドルの皆さん、スタッフの皆さんに感謝します。