ZR’s Log

Twitterで書くには長過ぎる話を置いておく場所。TrySailからクウガやゲームまで、思いついた事をメモのように書き連ねていきます。

その船が巻き起こした風は、誰かの追い風となって

 TrySail Live 2017 Harbor x Arena が終わってまだ1週間は経っていない。

 

 日が経つにつれ、色々な方の感想やレポートが目に入るようになった。見えていなかった部分を補完したり、見ていたものに新たな意味を生み出したり。そこから得られるものはとても多い。特に唯一行けなかった最終日に関しては、こんなことがあったんだ、と知れてありがたい限りだ。

 

 そういったものを読んで行く中で、自分の参加したアリーナライブの感想をまとめたくなった。自分の書いた感想は横浜と神戸1日目の公演毎なので、うまく1つにしてしまおうと、そういうわけである。では早速始めていこう。

 

〜開演前

 私が行ったのは2公演だが、そこには大きな違いがある。連番者がいたか、ということである。横浜ではいたのだが、神戸1日目にはいなかった。そこには拠ん所無い事情があるのだが、多くを語る必要はないだろう。これは仮定の話だが、もし両公演とも連番者がいたとすれば、面白いことにその感想は真逆だっただろう。理由としてはブレード何色振ってる?という話なのだが。

 

 違いといえば、開演前のスクリーン映像を忘れてはいけない。陽気なラジオDJによるナレーション(J-WAVEでのクリス・ペプラー氏を思い浮かべていた)は同じだが、流したMVが異なる。横浜では「Youthful Dreamer」「コバルト」「whiz」、神戸1日目では「ひかるカケラ」「High Free Spirits」「センパイ。」だ。きっと神戸2日目では「オリジナル。」「adrenaline!!!」と続いたのだろう。

 連番者のいた横浜では、そんなMVの話をしていた。前回のツアーファイナルが初参戦となる彼にすれば、MVたちはまだ知らないTrySailの一面だったのだ。どれがセットでグリーンバックで、この自転車は…とか。MV集が出るといい、なんて話も。是非ともかかわりのMVを新規収録してもらってね。

 1人だった神戸1日目では、まず流れてきたMVがひかるカケラだったことに驚きつつも、なるほどな、と理解していた。次にHFS、センパイ。とくるだろうと。そしてその通りだった。じゃあ2日目最後はTAILWINDが!?とも思ったのだが、どうだったのだろう。

 

 3曲目のMVが終わると、カウントダウンが始まり期待が高まる。自然と立ち上がり、声を上げて数字を読み上げる。船の到着とともに、DJによる3人の紹介。これがまたラジオ風で良いのだ。特にあの「TrySail!」の言い方は気分を一気に盛り上げてくれた。

 

1.whiz

 間髪入れずに流れ始めたのは優しいイントロ。一体誰がこの曲によるスタートを予想できたのだろうか?

 横浜ではついさっきまでMVを見ていた曲だったこともあって、これ!?という印象が強く。

 "噂した僕の未来は心地いいの? 伸びる影に 聞いても わからない"

 "分岐点まで僕とこの瞬間 楽しもう"

 ここから始まるアリーナライブが、どうなるかなんてわからないけれど、ライブの終わりという分岐点まで、一緒に楽しもう、なんてメッセージを感じてしまうのだ。

 

2.オリジナル。

 ライブとは彼女たちの語りなのかもしれない、とふとそう思う。MCも朗読劇も含めて、これがTrySailです、という自己紹介。

 "ふるえてたあの日あの言葉に 背中を押されたんだ"

 これはもしかすると、互いに思っていることなのかもしれない。この後のことだが、MCでのそれぞれ語りでは、貰っている、と話す。それは私も同じで、曲やライブ、ラジオから色々なものを貰っている。その中に、背中を押された言葉というのは確かに存在する。

 そんな、互いを肯定し合うような、そんなかかわり合いをこの曲は示した。

 

3.かかわり

 と思えばこれである。

 連番者曰く、互いのオリジナルを語り合えるからこそ、かかわり続けられるのだという。うん、感想まとめて記事書いた方がいいと思う。

 "ヨワクナイ ヨワクナイ 君は弱くないよ 貰ってばかりの私じゃないから"

 そんな言葉で始まる2番は、決意に満ちていると思う。絶対とか、救えるとか。救うべき君とは、救おうとする私とは一体誰なのかといえば、どちらも自分自身なのかもしれない。1番で語られる弱さと、2番で語られる強さ。そんな2つの心を。

 "裏表の本音を すべて受け入れ包もう"

 

4.Sail Out

 心の裏表に揺れるコンパス。

 それはどちらかというと公演毎に、という意味で。横浜ではセンター席、神戸1日目はスタンド席で。どちらにせよトロッコは近かったのだけど、誰がこっち(センター側/スタンド側)を向いているか、というのが違っていた。まさに裏表だったのだ。連番者にすれば表しかなかったのだが。ちなみに私が青、連番者がピンクを振っている。

 "小さな都会の"

 神戸1日目、この歌詞を歌っている時の表情は、きっと忘れないのだと思う。あの笑顔が、たまらなく好きなのだ。

 

5.primary

 トロッコで客席のボルテージは早くも高まる。そこにこの曲がくれば、夏以上の熱さがやってくる。

 連番者と互いにこの曲好き、と言っていたりするのだが、私が好きなのはやはり横文字が並んでいることだろう。から言っていることだが、その中でもやはりレッドゾーンなのだ。アルバムで聴いた時からそれはずっと変わらない。

 "イチバンの想い 目一杯届けるから"

 "最高のメモリー 一緒に作り出そう"

 こんな歌詞をトロッコで回りながら歌うのだから、なんともニクい演出である。

 

 

 ここまでなんと5曲という恐ろしさ。かかわりで一旦MCかな?と思っていたらトロッコに乗り、半分まで進んだところでSail Outが終わるのでまだ歌うのだと知り。ツアーの時の4曲という挑戦を上回る挑戦から始まるというのが、Try、挑戦を冠するユニットらしいと言える。

 こちらもこちらで、まだ続く、まだ続くとどんどんテンションが上がっていった。と思えば今度はソロコーナー。発売後初となるライブなのだからきっとあの歌たちがここで歌われ、横浜の時点では発売前であるあの歌にも期待できるのではないかと、またもやテンションが上がり続けていった。

 

6.トクベツいちばん!!(横浜)

 会場を覆う暗闇が晴れると、桃色の天使は中央に立っていた。

 急にセンターステージにもちょが現れたので、あれ、ここってリフトでもあった?と頭は困惑気味。そこにこのイントロ、歌詞をぶつけられるのだ。キミ、が多用される歌詞にセンターという位置、指差しも四方八方へ。その1つを受けたならば、

 "神様どうかこの幸せを取り上げないで"

と思ってしまっても仕方のないことである。

 

6(神戸1日目),7(横浜).グレープフルーツムーン

 横浜ではメインステージで、神戸1日目ではセンターステージで。

 神戸で気づいたのだが、センターステージには横から昇るようだ。きっと横浜のもちょもそうだったのだろう。

 横浜では遠くて、いや神戸でも遠かったのだがこちらでは見下ろすことができて。どちらでも月を背負って歌っているのだけど、神戸では立ち位置が月から離れたことで、月から歩いて来た使者のようにも思えた。静かな動きだったことも相まって、月が際立つ。

 "照らし続けてよ グレープフルーツムーン"

 その名の通りの月が、ステージを輝かせる。

 

8(神戸1日目).箱庭ボーダーライン

 メインステージにゆっくり歩いて出て来たと思えば、流れ始めたのは予想とは違う、強烈に頭を揺さぶるイントロだった。

 自然と口から感嘆が漏れていた。横浜に行く途中だったか行く前だったか、もちょの2nd Singleからどちらかを選ぶならこっちが聴きたい、そんな話をしていた。横浜では表題曲で、そりゃそうだろう、と思っていたのだが、まさか神戸1日目でカップリング曲になろうとは。確かに、最終日は最新シングル表題曲で合わせてくるだろうから、あるとすればここしかないとは思っていたけれど。

 登場の仕方、曲調、歌い方、振り付け、とどれも80年代を強く意識していて、この曲にとってこれ以上ない演出だったと思うのだ。どうにもこの後のMCを聞く限り不安もあったようなのだが、そんな感情の入り混じりがまたいい味を出していた。

 "不意に寂しくて"

 "オトナになるってなんだろう"

に代表される不安と、

 "ここではないどこかへと 飛び込もう"

 "知らないから触れてみたい"

に代表される期待。その両面を、彼女自身で体現していたのではないだろうか。

 

8(横浜),7(神戸1日目).irodori

 横浜公演の2日前、公式サイトでMVの一部が公開。それはもはやここで歌うと言っているようにしか思えなかった。

 横浜でグレープフルーツムーンが終わって、次に流れてくる曲のイントロを楽しみにしたあの瞬間。どれがくるだろうと考えていたあの瞬間。そしてあまり聴き慣れてはいないこの曲のイントロが流れ出したあの瞬間。言葉にできぬほどの高揚が体を自然と動かした。

 連番者に色は?と訊かれて赤と即答したのをよく覚えている。会場は赤と青が半々だっただろうか。神戸1日目は赤が少し増えていたか。しかし衣装は黒と青だったのだ。

 2番という未知の世界に心が躍る。irodoriを彩る言葉はどんなだろうと、ブレードを振りながらも耳でその世界へと浸っていく。そこで強く頭に刻まれた言葉がある。

 ""あなた"は誰?"

 一体どんな言葉の先にこの言葉が繋がっていたのか、その時にはわからなかった。だが強く、どこまでも伸びていくかのような歌声は、確かに頭を貫いていったのだ。

 神戸1日目では、歌詞を把握した状態でこの言葉を聴く。まさか

 "凍りついた湖の底から"

というとても好きな歌詞から繋がっていたとは思わず。そして、底から這い上がっていくかのような振り付けによって、私はこの一節に染まっていくのだった。

 

幕間

 ニュース番組3本立て。あくまでタイトルは伏せていこうと思う。どうやら3本とも同じ局のようである。CMで繋がっていたし。いや、CMでチャンネルを切り替えたのかもしれないが。

 内容は1人1人が別の人のSingleを紹介するというもの。横浜も神戸1日目もこの内容だったのだが、誰が誰を紹介するか、は違っていた。

 横浜では、ここで初めてirodori MV 1番が終わった後2番の途中までが公開された。

 

TrySailゴールデン劇場 1917×豪華客船(横浜)/ 2017×潜水艇(神戸1日目)

 まずポロシャツで出てきたことに驚く。神戸ではしきりに物販で紹介されていたポロシャツだが、なんと横浜では売り切れていたらしい。知らなかった。

 1917はシリアス。笑うところはクソダサブローチくらいだろう。今までの朗読劇とは違った趣で、演技だけでなく、物語自体に大きく引き込まれていた。謎が解けたときには、そうきたか、と唸らされるばかりだった。

 2017もやはりシリアス寄り。内容的には重くはないのだが、拳銃といった要素やそれに伴った演技が緊迫感を演出する。しかしながら、最後の展開はかなり明るめで、且つ1917とのつながりが示唆されていた。正直繋がらなさそうだと思っていたから、そういうことにするんだ、と驚いてしまった。

 ちなみに、神戸2日目は2040だったらしい。過去、現在、未来だ。あれ、どこかでこの3つをフィーチャーしたイベントを見たような…?

 

9.コバルト

 MCと着替え、ソロMCが終わって再び3人が集結すると衣装は白に。天ちゃんが高らかに曲名を叫ぶ。それは出港の合図だ。

 おそらくライブやイベント、アニメまで合わせればきいた回数が最も多い曲だろう。

 フリコピがとても楽しい曲で、特に伸ばした手で何かをつかもうとするサビの振り付け。同じ場所で同じものをつかんでいるような錯覚。

 "運命なんて変えられる"

運命を掴み、その手で自分の望む形へと変えていく。

 

10.パーリー☆パーティ

 ここでこれか!?という衝撃に襲われたと思う間に、Here we go!と叫んでいた。まさにジーッとしててもドーにもならない。声上げ飛び跳ねる。

 "来た道、は違うけど。行く道、は同じだよ。"

 このライブに集った仲間たちが辿って来た道は千差万別。しかし、たどり着いた先で得る思い出は皆一緒なのだ。

 

11.Chip Log

 映像にタコが出てくるせいでクソダサブローチを思い出す(横浜)。

 列車ごっこ、と言えばわかるだろうか。あの振り付けをまさかステージいっぱいに広がってやるとは。

 この曲はとてもスクリーンが活用されている。映されるのは甲板だ。アリーナという特殊な会場の形も相まって、私たちが皆船に乗っているかのような、会場をそんな光景へと一瞬で変貌させてしまう。

 "出航だ!!"

と3人に言われ、私たちが機関員だったりして、船を動かす役割を持っていたりするのかもしれない。

 

12.BraveSail

 まるで航海日誌を振り返るかのように、海へと旅に出た理由を描くこの曲へと物語は続いていく。

 コミカルな世界観でありながら、こちらへのメッセージも詰まっている。しかも互いの掛け合いがあるというのだから、曲の構成の妙には唸らされる。

 スクリーンでは曲に沿った物語が展開されている。その中でも特に取り上げたいのが、

 "辿り着いた丘の上で一面の海を見つけた"

という歌詞の部分。3人は背を向けているのだが、なんとスクリーンには一面の海が広がっているのだ。ステージとスクリーンの一体具合に、アリーナならではの演出だなと感じるのだ。

 

幕間

 毎回恒例のウェーブは、公演の折り返しで行われた。と気づくのは後のことである。

 3人はセンターステージに立ち、波は360°ぐるっと回る。

 怒涛の渦の中心には、いつも彼女たちの姿がある。

 

13.あかね色

 今回はハモり曲どうするんだろう、と話していたのはライブ1週間前のこと。わかる曲だったらいいな、と言っていたのだが、まさかTrySailの曲をハモりにしてしまうとは思っていなかった。

 1番は3人が互いを見遣って、2番は客席を向いて。互いを、お客さんを歌詞のキミになぞらえ語りかける。こうしたことで歌詞のキミは多彩な意味を持つ。まさかキミの歌い方一つでこれだけ印象が変わるとは。

 この瞬間をずっと捉えていたくて、

 "時間を止める魔法が 使えたらいいのに…"

と願っても、私にポーズの能力はない。だとするならばこれを糧にして、笑い合う未来を祈るだけだ。

 

14.明日も晴れる

 2度目のトロッコはメッセージ性の強いこの曲。会場の1人1人へと明日への希望を届けていく。

 と思えば、突然もちょ(横浜)/ナンちゃん(神戸1日目)が私たちへ呼びかける。一緒に歌おう、と。歌うことになったのはラスサビ前の

 "La La La…"

だ。会場を3つに分けてそれぞれもちょチーム、天(てん)チーム、ナンスチームとした。横浜ではもちょチーム、神戸1日目では天チームに属し、声を重ねた。

 ライブ後ふと昔の自分の記事(Smooth Sailing)を読んでいると、明日も晴れるの感想にこんなことを書いていた。

 「la la laっていうのも好き。合唱したら楽しいだろうなあ。」

 本当に楽しかった。

 

15.sewing dream

 合唱で楽しくなった心を、さらに楽しくしてくれる。

 "私らしくでいい"

と歌うように、トロッコ上ではそれぞれらしいパフォーマンスを繰り広げていた。

 トロッコに乗って、近くを、遠くを縫い合わせ1つのステージへと変えていく。トロッコの道筋という糸によって、会場は一体となる。

 

16.High Free Spirits

 トロッコ船の航海を終えステージに戻ってきた3人の衣装は黒く染まる。まるで、この場に渦巻く様々な感情を吸収しようというかのように。

 力強いイントロ、勝るとも劣らない歌声、熱い声援。3つが混ざり合ってこの時を昇華させる。

 ナンちゃんの「横浜アリーナ!」「神戸ワールド!」という叫びは上がりきったと思っていたテンションをさらに高くする。

 この曲のテンションで体を動かすと

 "忘れられぬ傷を残して"

しまうのだ。しかしそれは、この瞬間の記憶でもある。

 

17.ホントだよ

 MCを終えると、黒に別の意味を感じさせるこの曲がやってきた。どことなく小悪魔チック。

 前の曲がハイスピで、180°反対なこの曲につながるというのはなんだか不思議な気分。だが決してらしくないわけではなく、これもまたTrySailらしいと言えるのが、引き出しの多さを物語っている。

 "めんどくさいなんて言わないで"

の駄々をこねてる感じといいましょうか、こう、ここでしか見れない一面という感じがして、いいですよね。

 

18.センパイ。

 この2曲を連続だなんて激甘すぎる。

 映画の舞台挨拶行ったなあとか、リリイベ当たって行ったなあとか、目の前で聴くこの曲は破壊力満点だった、とか、いろいろなことを思い出してしまうのです。髪が長いのに、とか、バカのあと歌えなくなる、とかもね。

 神戸で気付いたことだけど、いつもなら横に広がるこの曲が、花道とセンターステージによって縦にも広がっていたのが印象的。

 そろそろ

 "手紙を書いてみました"

って言いましょうよ連番者さん。私も書くからさ。

 

19.僕らのシンフォニー

 魂をここと読ませる歌詞の巧さ。聴いていただけではわからない、歌詞を読んで初めて理解する。

 "その声を 魂まで 届けて"

 シンフォニーは響き交わる曲と書く。文字通り、互いの声が魂に共鳴する。

 

20.adrenaline!!!

 アドレナリン出てますか?というMCからこの曲の到来を理解する。

 今回のアリーナライブで初めて生で聴くこととなったのだが、圧倒的スピード感、まさに光速(はや)いと表現するにふさわしい。

 振り付けも激しくて目が追いつかないほど。こちらのコールも目紛しい。そんな中でも何を言うべきかわからないあのパートはいつも迷う。結局文字にならない叫びとなるのだが、それもまた一興か。

 

21.Baby My Step

 アドレナベイビー、それは皆が恐れた魔法の言葉。

 その割には楽しそうである。当然、楽しいのだから仕方ない。もはや楽しいに支配されて他のことが考えられないほどだ。

 "Oh!!マイ・ラヴ!!"

 感情任せのその歌い方は、ちょっとズルイ。

 

22.Youthful Dreamer

 挨拶を終えて流れるのはこの曲。最後はやっぱりこれだよな(横浜時点の感想)。

 神戸では今日の最高を更新したいなんて話の後だったので、出せる限りの声を出した。思っていた以上に声が出て、

 "ファンタジックな奇跡"

かと思わざるを得なかった。レベルは50だろうか。

 

23.ひかるカケラ

 まだ続くのか!(横浜時点での感想)

 なんだか久しぶりにこの曲の振り付けを見た気がする。ほぼ1年ぶりではないだろうか。と思ったら神戸ではツアーみたいなことになっていた。

 "こんなに広い世界で キミを見つけたよ"

 アリーナは確かに広い。今までに比べたらとても。しかし彼女たちが広さを逆に利用したことで、今までで一番近いライブに感じられたのだった。

 

 

 正直な話、これで終わりだと思っていた。いや、告知とか何もなかったしそんなはずはないのだけど、綺麗に締まり過ぎていて、果たしてまだ続くのだろうかとすら思ったのだ。

 だからこそ、アンコールという言葉を叫ぶ。特に神戸では途切れなく叫んでしまった。それは、もう少し、この風を感じていたかったからなのだと思う。単純な願いが、自分をそうさせたのだ。

 

EN.TAILWIND

 そうはいうものの、横浜の1週間前なんかはアンコールなんだろう?という話をしていた。ツアーBD上映会でアルバム情報が解禁されたこともあって、きっとアルバムリード曲だろうという予想を立ててていたのだが、まさにその通りとなった。

 追い風を意味するこの曲は、一体誰のために風を起こすのだろうか。

 "向こうまで連れてくよ"

 "僕らの背中押す"

 ああ、またか。そう思ってしまう。

 彼女たちが言うように、私があなたに、あなたが私に、勇気の風をくれるのだ。

 

W-EN.adrenaline!!!

 私はよく知らないんですけどね?なんかファイナルではこんなことになったようで。

 不思議かな、実は神戸1日目が終わった瞬間、もう一度、という感情がどこかにあって。でもそれはさすがに求めすぎだし、きっとやるなら今ではないし、と自分の中に封じ。

 ダブアンあったのか、adrenaline!!!かあ、と思いながらiPodTrySailの曲をシャッフル再生したら最初に流れて来たのがまさかのadrenaline!!!で、自分の中でもダブアン成立したな、と。神戸2日目に魂を飛ばしていた甲斐があった。

 

 

 

まとめ

 公演時間は3時間。ツアーファイナルと同等だけれども全曲+新曲にできたのはMCが短かったからかな。

 横浜終わった時のあの楽しかったという感情、TrySailってこんなにすごかったんだ、と再確認したと思えば、神戸1日目はそれ以上で、楽しかったありがとう、と心から叫ぶことができて。

 しばらくライブはないみたいだけど、リリイベとかトラハモイベとか行けたらいいな。っていうか行きたい、行く。

 

 最後に、最高のライブを作ってくれたTrySailのお三方、スタッフに感謝します。