ZR’s Log

Twitterで書くには長過ぎる話を置いておく場所。TrySailからクウガやゲームまで、思いついた事をメモのように書き連ねていきます。

RoRo Location ロロロケ SHIBUYA

 8月、岐阜。もう何年も前から追い求めていた景色が現実に変わった。

  

 蒼き雷霆 ガンヴォルトに登場する電子の謡精(サイバーディーヴァ)モルフォ。これまで幾度となくこちら側へやってきてはSUPER LIVEを成功させてきた。

 同2作目であるガンヴォルト爪には、2人目の電子の謡精が登場する。RoRoと呼ばれる彼女は、先述のモルフォの力の断片を得て偶発的に電子の謡精となった。当然彼女のライブも期待されていたのだがそれが叶うことはなかった。

 

 ガンヴォルト爪から3年後の今年、ガンヴォルトシリーズのスピンアウト作品である白き鋼鉄のXが発売された。登場する電子の謡精はRoRoだ。今度こそライブを、という思いは一旦発売前のミニライブという形で結実する。作中で歌唱される10曲のうち3曲だけではあったものの、子ビットまで引き連れてRoRoは確かに存在した。

 

 そして。

 

 ついにこの日、 RoRoのワンマンライブが現実になった。3年の時を経て、RoRoという存在を私たちの世界で証明する。

 

0:ハートビート

 ロロロケの始まりを告げるのはもちろんこの曲。岐阜で開催されたぜんためでのミニライブから変わらぬインスト曲。名の通り鼓動を感じる曲調で、始まらんとする瞬間へと心拍数が上がっていく。

 

1:3.2.1.0(スリートゥーワンゼロ)

 鼓動が高鳴るその瞬間、「はじまるざわめき おまたせしました…!」とこの曲が、ロロロケが始まる。

 曲タイトルでもある3.2.1.0という歌詞に合わせて観客と一緒に指で、腕で数字を作っていく。手招きするという歌詞の後から始まるサビでは手招くような振りを。更には「クラップして、さ、ついて来て まだまーだ ぶちあげよー」と会場を煽っていく。

 会場のボルテージをたった1曲で最高潮まで上げてしまう。

 最後のクラップしてのパートではRoRoが一度会場を静める。そこからRoRoの合図でもって抑えられていたものが爆発する。初となる演出だったが、後ろの人にもステージが見えるように、という配慮だったのではと今では思う。

 

 サイバーディーヴァRoRoですという挨拶から、タオルに気づく一幕もあったMCパート。タオルは首にかけておいたほうがいいというアドバイス、なのだがみんなもう準備万端だった。

 

2:ぼくたちのシンパシー

 「ありがとう 出会えた 共鳴(シンパシー)」と始まる歌はまるでこの瞬間をかみしめるようで。

 まさに応援歌というような歌詞で、キミとぼくにつながる共鳴(シンパシー)があれば怖いものはない。そう、キミ(観客)とぼく(RoRo)を繋ぐ共鳴だ。RoRoの歌、観客のライトを使った声援、それが合わさるとき、ぼくたちならきっと出来る。それを伝えるように笑顔を振りまく様は、マイナーズが希望の歌姫と呼ぶにふさわしい姿だった。

 

3:キミとエクスプロージョン

 燃やせ爆ぜろと、ただただ感情を爆発させる。その思いのままにタオルを回すのだ。

 更にはOh Oh…とRoRoの歌に観客の声が応える。そして「この声 聞こえるだろ?」「その声 聞こえてるよ」と一方通行ではない、双方向な歌が完成する。

 

 RoRoが一度ステージを離れ、恒例インスト曲パートは翼戦士ステージ曲。ジャイアントロロ戦も挟みながら。

 戻ってきたRoRoは子ビットもなく一人。ここからソロで歌と踊りを魅せる。

 

4:オリジナルコード

 この曲の始まりはRoRoというよりも主人公であるアキュラを感じさせる。どう、と言われると過激な感じになってしまうのでそこは爪とXの本編で感じ取ってほしい。

 「蹴飛ばして」という歌詞に合わせて歌いながらキックを披露するRoRoには驚いてしまった。アキュラ君の戦いを見て学んだのだろうか。いや、キックはしないが。

 有象無象の世界の中で、自分自身というオリジナルを探す人へ。今のままじゃダメだ、いつか変わりたいと思う人へ。一歩でも踏み出せばその「いつか」は目の前にやってくると、背中をそっと押してくれる。

 

 ここで先週公開された新曲の話に。ゲームのDLCという微妙にメタい発言もしつつフルバージョンをここで初披露。

 

5:レゾンデートル

 ライブ前にRoRoのアルバム、ロロメロのブックレットを読んでいたのだが、この曲の歌詞でレゾンデートルは存在理由と表現されていた。あとで調べたのだが、フランス語のようだ。

 初公開された時はまたすごい歌詞だなと思った。「理想的 初期装備の形」とか。だからというか、どうにもこう最初はしっくりこなかった。

 フル初披露ということで歌詞にかなり注目しながら聴いていた。2番の歌詞「人生の初期設定の値 誰も心許ないもので すぐにつまづいちゃう ふと 泣いた」を聴いた瞬間、心が震えるようだった。そこから「今のぼくたちには 何にも怖くはないはずさ」とつながるのだから、もう、すごい。一人一人は心許なくても、手を取り合うことで怖いもの無し。よぎるのは白き鋼鉄のXの物語、そして自分のこと。これまでの苦難が洗われるようだった。

 振りでいうと「ぼくが宣言!」なんかがまさに宣言、宣誓している感じで好き。

 一連のことで、曲のタイトルでありテーマである存在理由を考えさせられる曲になり、聴き終える頃には好きになっていた。

 

 インストパートから再び子ビットを引き連れてRoRoが登場。

 

6:ストレス☆アラーム

 聴けばわかるがこれまたすごい曲である。

 子ビットからRoRoへ「ダメダメダメダメだ」のところで3人連続でバッテンをつくるところがめちゃくちゃかわいい。「ちょちょちょ」とかもかわいい。

 曲調、歌詞、振り付け、どれもが相反するような独特な世界観を持つ曲だが、それでいてまとまっているのがなんとも不思議だ。その不思議さに惹きつけられるのだろうか。

 最後の「ここらで ほら勝利(ビクトリー)!」で拳を突き上げて終わるのがまた面白い。

 

 ジン君とイソラ新曲のくだりはこの辺りだったかな…?

 

7:序章〜大祓(イグナイター)

 まさかのガンヴォルト爪版であった。序章は爪当時のRoRoアルバムであるELECTRO ROTATIONの1曲目。そこから2曲目だった大祓へとつながるのは驚くべきファンサービスだ。

 さらっと書いたが、大祓は唯一ガンヴォルト爪から引き継がれた曲だ。爪では唯一のRoRoオリジナル曲(他は全てモルフォとの共通曲アレンジ違いだった)でRoRoの歌といえばこれを思い浮かべる人も多い。

 ついに実現した序章からの大祓。爪のRoRoとXのRoRoのハイブリッドともいうべき、3年が導き出したRoRoライブの答えだった。

 

 急に子ビットが喋る。紫を振りたくなるのはなんでだろうなあ…

 一緒に踊るということであの曲。

 

8:リアルダイアリー

 RoRo曲で一番好き。

 イントロの綺麗な旋律、理想を理想のままにせず現実を変えようとする歌詞、ライブになれば一体感のある振りにコール。これでもかというほど贅沢に詰め込まれた数々の要素が、うまく混ざり合っているのがまさに理想を現実にしているこの曲の世界観らしくて好きなのだ。

 

9:希望灯(サーチライト)

 白き鋼鉄のX情報解禁からすぐに公開された曲だが、思わぬ使われ方をすることになった。エンディングテーマとは。

 この歌はアキュラとRoRoを歌っているようにも、アキュラ/RoRoとコハクを歌っているようにも、コハクとブレイドを歌っているようにも思える。

 「サーチライト かざして」の振り付けが好きで真似したくなってしまう。いつかはフリコピもして見たいけど、会場が狭いうちは厳しそう。

 

10:白銀の約束(プロトコル

 白き鋼鉄のXといえばこの曲。

 約束をプロトコルと読ませる時点でもうずるい。

 「何処にあるの?」とか「約束(プロトコル)」とかの振り付けがめちゃくちゃかわいい。

 言葉力と書いてパワーエナジーと読ませるのは天才だと思う。この曲からは本当にたくさんの言葉力をもらっている。白き鋼鉄のX初公開のときから今までずっと。

 白いライトを振っている人が大半だったけれど、その中にちらほら赤いライトがいて。まさにアキュラ君って感じなのが良かったなと。

 

 ここで本編は終了。

 

アンコール

11:記憶(メモリ)解放MIAOU

 まさかの生ギター。

 モードダークネス専用曲ということでRoRoの衣装もモードダークネスに。

 だからなのか歌詞も応援歌の多いRoRo曲の中でもかなり強気で。いや、この曲も根底は応援歌なのだけど、言葉遣いが明らかに違う。これもまた言葉力なのだろう。

 モードダークネスだからなのかずっと睨むような鋭い表情をしていたのだけど、最後の最後だけ笑顔になって、そのギャップが強くてすごい可愛かったなと。

 

 

全体感想

 各曲は書いたので細々としたものを。

 最初にジン君出てきた時点でもう驚いていた。スクリーンがあったおかげか今までよりも世界に引き込まれる感じがあってとても良かった。途中からジン君が最前にいたのは笑ってしまったが。

 途中でスクリーンにイソラが出てきたときはライブそのものをイソラに乗っ取られるかと思ってびっくりした。本当に2/23に出るんですね…?

 どこを取っても理想的で現実なRoRoライブだった。もう少し続けてくれないかな…?

 

 

 

 希望の歌姫の声で、一人でも多くが、希望を手にすることを願って。