8年前、小さな会場で歌う電子の謡精と出会ったあの日から、今日まで幾度となくSUPER LIVEは行われてきた。
その度に進化しつづける謡精は我々の期待を優に超え、驚きに満ちたステージを見せ続けてくれた。
ただ、今回は集大成になるような、そんな気がしていた。
〜開演前
ステージが高い。全席着席指定なこともあり見やすくて良い。
2022と変わらず無印、爪、鎖環のBGMが流れる中、急に舞台は治龍局に切り替わる。
きりんの登場だ。見事すぎる。きりんが本当にそこにいた。個人的に、作中のきりんのキャラクターはめちゃくちゃ好きなので、なんだか感動してしまう。
入れ替わる形できりんに変なおじさん(変態のおじさんじゃないのか…)呼ばわりされたロメオが登場。お馴染みになったが、初めて出てきた時の衝撃たるや。びっくりしたが無印より過去の時系列の物語のようで、そこに立ち会えているのが嬉しかった。
1曲目:最期の冀望
鎖環曲からじゃないんだ、と頭から驚く。
本当OVA曲は何度聴いても良い。
2曲目:兆候
今日はOVAと電翅の旅路推しなのか?と思うようなセトリ。
最期の冀望から繋げられると、無印をなぞっているかのよう。
モルフォとして歌わされる生活から抜けだし、自分の意思で歌えていた頃。
3曲目:硝子の楽園
無印でのGVとシアンの生活は長く続かない簡単に壊れるハリボテでした、ってこと? 重すぎる…
4曲目:幻想巡夜
そうするとこの曲は紫電戦のあと、GVとシアンが凶弾に倒れ… ってあたりを想起させる。
GVと一体化して、アシモフと戦い。その後GVはシアンの幻想に苦しみながら生き続け。
心が悲鳴あげてるよ…
蒼翼は夜に舞う〜風雲急転〜駆け抜ける電光
マジか!まさか今再びこのアレンジで聴けるとは。しかもGodspeed青木さんもいる!最強である。川上さんのキーボードも本当好き。
川上さんと青木さんが背中合わせで演奏してるのを見ると、モルフォライブだって感じがするし、これがあってこそだよな、と思う。
蒼翼だけかなと思っていたら電光のイントロが入ってきた時は来た!って感じだったな。やっぱりセットで聴きたいのよ。
5曲目:藍の運命
その流れでこれか。あるだろうとは思っていた過去作の歌枠。そのトップバッターがモルフォ曲の中でも個人的1,2を争う曲というのは嬉しい。
生で聴けた回で、間奏に聴き入ることができたのはこれが初かな。いままでは煽りがあったりしたし。本当間奏かっこいいのよね。
勝手な解釈の続き的にも、ここで爪に移り変わるのはもうその通りなのよ。
6曲目:追憶の心傷
オッケー!(言ってない)
やはり曲名を叫べないのは少し物足りない。
7曲目:紅色カゲロウ
やっぱりこの特殊イントロなんですよ。
初期からずっとあるけど、そろそろ音源化とかしてくれませんかね…?
8曲目:櫻華爛漫
桜咲モータースCM曲こと。
やっぱりこの流れならこの曲なんですよ。
VIRTUAL LIVEでいつかあの場所へ、と歌ったのが言霊となり、記憶ではない実体で現実世界での再臨を果たしたのが応援<エール>の第七波動の力だとしたら嬉しい。
9曲目:輪廻
まさかまさかの無印輪廻。白を振るのも懐かしい。こちらが歌うパートを歌えないのがもどかしい。
このあたり、2017年のライブを彷彿とさせるセットリストだったなと、振り返って思う。
人気曲でうまく固めてきたというか。そうすると爪からももう少し曲が欲しかったな。菫青石とか。
休憩
15分の休憩と言われてびっくりした。この後ルクシアだからステージチェンジがあるのかな、と思ったら別になかった。
10曲目:炎昼さる瞳
ダンスが映える衣装なこともあって、その動きに見入ってしまう。
こういう民族衣装みたいなの結構好きなんですよね。
11曲目:気高き暁光
バイオリンカッコ良すぎる…
歌声へのエコーの掛け方も上手くて、そして伸びる歌声が綺麗。
ルクシアとレイラの関係性とかもう少し掘り下げが欲しいなあ。レイラはルクシアが人前で歌うの好きじゃないっていうのは、シアンの歌いたい欲とは真逆にしてあるってことなのかな。
12曲目:星天の讃歌
フルが解禁されていない(TGSで歌ったけど)が、この曲もかっこいいのよな。
詠唱好き。
13曲目:境界なき神話
最初はなんだこいつって感じだったサイバージーンが、最後の最後でああいう活躍をするとは。ラストバトルEditが3番だったのはうまい演出でしたね。
ATEMS編では暴走してたけど、あれはあれでカッコよかったり。まだまだ活躍の場が欲しいです。
赤を振っていたらきりんに浮気と怒られる。
蒼鬼隣刃
タイトルからしてきついし、蒼翼と裏八雲が戦巫女のアレンジなのもきつい。
かっこいいんだけどな、雷霆衝突ばりに重い。
14曲目:軌跡
後半のスタートはこの曲。終わらないと歌うのは、このライブが最後ではないという意味だったのかもしれないと、今は思う。
思いを捨てずにいれば、現実に変えられる。
15曲目:理壊者
流れるように曲が変わる。こういう演出もっと欲しいな。
16曲目:夢路の暇
フル公開後初の披露。
曲の全貌を理解した上で臨むと全然違うな。
17曲目:終着駅
やると思ってなかったから○×△□用意してなかった…
もう毎回準備していくか。
18曲目:揺籃歌
なんかもう初披露曲なさそうでは、という雰囲気を断ち切ったのはまさかまさかこの曲。
一法さんたちが捌ける中、スポットライトはモルフォだけに当たり、その歌声が響き渡っていく。
こうしてライブで聴くと、環境音みたいなのがはっきり聴こえてくるからなんか印象が変わる。
完全に聴き入ってたな。
アンコール
手拍子のテンポが変わっていく。
19曲目:夕空境目
鎖環エンディングというよりは、このライブで描いてきた物語のエンディングとしての披露のような感じがした。
先延ばしにした答えを見つけて、いつか迎えに行って欲しいな。
20曲目:彼の記憶
ライブアレンジだと微妙にプロモ版っぽくなるのが好き。あっちでのフルも聴きたかったな。
やはりガンヴォルトシリーズはメインになる歌が強い。
彼の記憶、のところの振り付けは毎回やりたくなる。
きりんとロメオが出てきてメンバー紹介。この2人の掛け合い面白いな。
MVメドレーを流していたかと思ったら謎の音ゲーみたいな映像が。一法さんは教えてくれない。
生声挨拶もしてみんな捌けておしまい。
…とならないのがモルフォライブ。
ダブルアンコール
応援<エール>の第七波動に応えてロメオが再登場し、モルフォと皇神電子交響楽団も舞台へ。
と思ったらまさかのきりんとルクシアへのドッキリだった!?
ダブルアンコール前提で組まれた演出とは… 我々を信用しているということか。
21曲目:蒼の彼方
やはり、このライブでこの曲をやらないわけにいかない。きりんとルクシアも再登場して全員で。
歌うキャラじゃないと言っていたきりんもなんだかんだ歌ってくれてよかったな。
マイクを向けられた川上さん、歌う。まさかの瞬間に衝撃を受けた。
この曲との出会いがなければ、8年もの間着いてくることもなかったのだろうな。そう考えると、今この曲を聴けるのは本当に嬉しい限りだ。いつまでもモルフォを象徴する歌として、歌いつがれて欲しい。
22曲目:輪廻邂逅
全22曲。ルクシアを除いても18曲。約2時間半に渡る公演を締めくくるのは、この曲。
蒼の彼方と双璧をなす象徴。こちらはその時に見合った形に姿を変えながら、紡がれていく。
全体感想
今回はやけに疲れるなと思ったら、終演時間にびっくりした。まさか3時間弱もやっていたとは。モルフォライブでこんなに長いことやれるんだなあ。昔は考えられなかったことだ。
集大成だと思って挑んだが、実際そうだったと思う。しかしながら、ちゃんと未来を見据えていて、思っていたほど悲観する必要はなさそうだ。モルフォライブ、次なんてあるのかなあ、くらいの気持ちがあったので。
次なる展開に期待して。またモルフォライブがあれば今度こそ追躡の果てと蒼空よろしくお願いしますね。
本当に楽しいライブだった。年明け最初にふさわしく、良いスタートを切れました。
揺精の歌が、終わることなく未来永劫奏でられ続けることを祈って。